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潮谷知事 「関係機関万全の体制を」
 潮谷義子知事は六日、熊本市の慈恵病院が同市に設置を申請している「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」について「命が救われるとすれば、否定されるものではない」と容認する姿勢を示した上で、「設置者をはじめ市や県など関係機関で万全の体制を取ることが必要」と、設置後の課題を指摘した。

 同日の県議会一般質問で、渡辺利男氏(県民クラブ)の質問に答えた。

 潮谷知事は設置の是非について「本来失われるはずの命が救われるとすれば何者にも代え難いことであり、その点では否定されるものではない」と発言。その一方で「匿名であるがゆえに本来想定していないケースが考えられる。設置されれば、感染症や重篤な子どもが置かれるケースが考えられ、関係機関の体制づくりが必要」などと語った。

 さらに、「ゆりかご」に預けられた子どもについて「子どもが成長する過程で、自分の出自や親を知ることができないため、特に思春期において自我の形成に影響を及ぼす」と懸念を表明。子どもの成長過程での「配慮が必要」と強調した。

 国に対しても、全国に動きが広がる可能性があるとして「熊本の事例が認められたとしても、どういう課題があるのか、検証してほしい」と注文した。

 「ゆりかご」をめぐっては、昨年十二月に慈恵病院が同市に設置を申請。市は厚生労働省や県との協議を重ね、二月末に幸山政史市長が同省を訪問。文書で見解を求めている。市は慈恵病院に対しても照会事項を文書で求めており、同病院で検討を進めている。(田端美華)

 (熊本日日新聞2007年3月7日付朝刊)

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