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許可方向変わらず 首相など反対姿勢に 幸山熊本市長
 熊本市島崎の慈恵病院が計画している「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に対し、安倍晋三首相や一部閣僚らが反対の姿勢を示していることについて、設置申請を受けている同市の幸山政史市長は二十八日、「救われる命があるとの考えは一貫している」と述べ、設置許可に向けた協議を進める姿勢に変わりがないことを明らかにした。

 ただ最終判断は、法律上の課題など厚生労働省に求めている文書での回答を待ってする方針をあらためて示した。

 厚労省は二十二日、上京した幸山市長と協議した際、赤ちゃんポストを設置する上で法律上の問題はないとして容認する姿勢を示した。これに対し、安倍首相や一部閣僚から「赤ちゃんポストが子捨ての助長になってはいけない」など反対や慎重論が相次いだ。

 幸山市長は「安倍首相のような考え方もあるかもしれない」とした上で、「赤ちゃんポストの設置によって救われる命があるという基本的な考えは変わらない」と語った。

 一方、同市長は「遺棄される子どもが増えるという懸念はある。赤ちゃんポストはあくまで緊急避難的な場所で、単なる子捨ての場所になってはならない」とも述べ、赤ちゃんポストの運用については慎重に対応する考えも示した。

 赤ちゃんポストは、親が養育できない新生児を受け入れる設備。設置されれば全国で初めてとなる。(中山智雄)

(熊本日日新聞2007年3月1日付朝刊)

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