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赤ちゃんポスト設置申請 熊本市の慈恵病院 市「慎重に判断する」
 親が養育できない新生児を受け入れる「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)の設置準備を進めていた熊本市島崎の慈恵病院(蓮田晶一院長)が十五日、設置に伴う病院施設改修に必要な変更許可申請書を同市保健所に提出した。

 同病院は、同市の許可が下り次第、施設改修に着工。完成まで二週間程度を見込んでいる。

 赤ちゃんポストは、行政の許認可事項ではないが、施設の改修については、医療法に基づく許可を得なくてはならない。同病院の計画では、病院施設の外壁に外から開けられる専用の扉を取り付け、内側に保育器のような箱を設置。新生児が預けられると、ブザーなどでナースステーションに知らせる仕組み。

 市との事前協議で助言を受け、ポストの設置場所に独立した専用の部屋を設ける。救急蘇生(そせい)セットを置くなどして安全性を高めるほか、ポストの扉近くに「まず相談を」と呼び掛ける案内板と呼び鈴を設け、新生児を預けに来た親が看護師らに相談できるようにする。

 市健康福祉局は「医療法に基づき、施設の安全・衛生が確保できるかを判断するが、国の意見を聞きながら慎重に進めたい。通常の一週間から十日では許可できないだろう」と話している。十八日に厚生労働省を訪ねて相談、関係省庁による連絡体制の整備を要望するという。

 厚労省医政局は「ポスト自体の適否を判断する立場にないが、医療法上は、施設の安全・衛生面が保たれれば問題ない。改修の目的によって法解釈が変わることはない」。同省雇用均等・児童家庭局は「児童福祉法では要保護児童の処遇が関係するが、どこに抵触するのかが示されないと対応できない」と話している。

 赤ちゃんポストは、同病院がドイツの取り組みをモデルに十一月に構想を発表していた。(田川里美)

 (熊本日日新聞2006年12月16日付朝刊)

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