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転移性乳がんの第一選択にアバスティンとパクリタクセルの併用療法 欧州医薬品委員会
 欧州医薬品審査庁の欧州医薬品委員会(CHMP)は、抗がん剤「アバスティン」(一般名ベバシズマブ)とパクリタクセルの併用療法を、転移性乳がん患者に対する第一選択(ファーストライン)の化学療法(ファーストライン)として承認した。

 転移性乳がん患者にアバスティンとパクリタクセルを併用投与した場合、パクリタクセルを単独投与した場合と比較して、無増悪生存期間が2倍に延びたE2100臨床試験の結果に基づく。

 E2100試験は、アバスティンとパクリタクセルの併用療法を、パクリタクセルの単独療法と比較し、局所再発・転移性に乳ガン患者のファーストラインの化学療法となりうるかを評価する初の第V相臨床試験。 米国立衛生研究所付属国立がん研究所が支援、米国東海岸臨床試験グループが率いる研究者のネットワークが実施した。登録した女性患者722人を無作為にパクリタクセル単独投与群とアバスティンとパクリタクセルの併用投与群に割り付け。増悪が認められるまで2週間毎にアバスティンを10r/s投与した。

 その結果、単独投与群の無増悪生存期間の平均は6.7カ月、併用投与群は13.3カだった。試験全体として併用群は、増悪または死亡のリスクが52%減少とになり、無増悪生存期間の倍増に相当するという。

 アバスティンはスイス・ロシュ社が開発した血管新生阻害タイプの抗がん剤。血管新生の重要因子であるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)と呼ばれる生体内のタンパク質を標的にして、腫瘍(しゅよう)の増殖と全身への転移に欠かせない血液の供給を遮断する。

  転移性結腸・直腸がん患者のファーストラインとして欧州では2005年1月、米国では04年2月に承認された。また米国では非小細胞肺がん適応としても、06年10月に承認されている。日本では切除不能な進行・再発結腸・直腸がんを適応症として厚生労働省に申請中。また非小細胞肺がんを対象に臨床試験が進められている。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2007年4月13日付)

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