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アロマシン、エストロゲン受容体陽性の閉経後乳がんの再発率を低下
 エストロゲン受容体陽性の閉経後早期乳がん患者が、タモキシフェンによる術後補助療法を2〜3年間試みた後、別の乳がん治療薬「アロマシン」(一般名エキセメスタン)に変更して治療を続けた場合、治療終了後2〜3年間の生存率は、タモキシフェン療法を5年間続行した患者よりも、15%〜17%高いことが明らかになった。英医学雑誌『ランセット』が報じた。

 さらにアロマシンに切り替えた患者では、タモキシフェンの投与を続けた患者よりも、乳がんの発生率が25%低下したという。

 エストロゲン受容体陽性の乳がん患者は、閉経後乳がん患者全体の80%〜85%を占めるとされる。タモキシフェンを2〜3年間投与した後、アロマシンを投与すると死亡リスクはさらに15%〜17%低下する。その結果、死亡リスクはタモキシフェン投与によって31%低下するとされているため、全体としてみると、ホルモン療法を試みなかった場合に比べ、ほぼ半減することになる。英国国立臨床研究所は、エストロゲン受容体陽性の早期乳がん患者に対する術後補助/アジュバント療法としてのホルモン療法を推奨している。

 アロマシンは、米ファイザー社が開発したアロマターゼ阻害剤と呼ばれるタイプの乳がん治療薬。エストロゲンによって腫瘍の増殖が進んだ閉経後の患者に奏効する。タモキシフェンが、がん細胞に対するエストロゲンの効果を妨げるのに対し、アロマシンは体内でのエストロゲンそのものの産生を阻害してがん細胞へのエストロゲンの供給を妨げる。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2007年2月24日付)
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