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乳がん 確定診断へ最新検査を 「経過観察」に不安感じたら 医師に希望伝えて |
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「石灰化はあるが、ほぼ良性。経過観察しましょう」「細胞診は異常なし。半年後に来てください」。乳がん検診や病院での精密検査で、こんな説明をされた女性は多いはず。だが、こうした結論の“先送り”が不安を増幅することもある。良性でも悪性でも、女性たちは一日も早い確定診断を望んでいるが、実際には、不安を抱えたまま次の検査を待つ人が多い。専門家は「経過観察に納得できないなら、医師に気持ちを伝え、確定診断可能な最新の検査受診に一歩踏み出すべきだ」とアドバイスする。
「もし『マンモトーム生検を受けてみませんか』と勧めてもらわなければ、私は今、生きていなかったかもしれない」
●しこり
東京都内で助産院を営む高木美佐子さん(46)は二〇〇二年十月、乳がんの確定診断を受けた。異変に気付いたのはその年の八月。自己触診で左胸に当てた手のひらに、小さなしこりを感じた。
翌月、高木さんは大学病院の乳腺外科を受診。触診した医師の見立ては良性、細い注射針で細胞を採取する細胞診でも異常なし。さらに超音波検査と、乳房をエックス線で撮影するマンモグラフィーでも異常は見つからなかった。だが、医師は何か引っかかりを感じたのだろうか。「念のため」と、最新のマンモトーム生検を勧めた。
●石灰化
マンモトーム生検は、局所麻酔下で直径三〜五ミリの針を病変部に刺し、周囲の組織を吸引して採取する。広い範囲から多量の組織を取れるため、細胞診に比べて格段に正確な診断が可能だ。傷口が小さく、手術室で組織を摘出する外科的生検より体の負担も少ない。
この検査で乳がんが見つかった高木さんは、十月下旬に手術した。初診からわずか三十七日で手術という早さだった。
一方、高木さんの義姉も一昨年秋、マンモグラフィーで石灰化が見つかった。石灰化は乳腺中にカルシウムが沈着した状態で、単に貯留物が蓄積した良性のものと、がんの増殖過程で生み出されるものとがある。
義姉は経過観察となったが、一年後にがんを疑われ、今年一月のマンモトーム生検で診断が確定した。「不安の中で経過観察したが、結果的にはリンパ節に転移し苦しんでいる。もっと踏み込んだ検査をしていたらと悔いが残る」と高木さん。
●悪性度
医療品メーカー、ジョンソン・エンド・ジョンソンによる乳がん電話相談の分析では、最も多い相談は「精密検査の施設紹介希望」で全体の70%近く。このうち44%の人は石灰化を指摘されていた。また、41%の人は現状に不安を感じており、理由に「経過観察と言われた」「さまざまな検査を受けても診断がつかない」などを挙げた。
四谷メディカルキューブ(東京都千代田区)の長内孝之・乳腺外科部長によると、石灰化は形や分布の仕方で悪性度が分類され、カテゴリー1と2なら精密検査は必要ないが、3の一部と4、5はマンモトームによる確定診断が推奨される。
「石灰化を指摘されたら、患者もカテゴリーを確認すべきだ。方針が納得できなければ医師に理由を聞き、確定診断を希望してみてもいい」と長内さんは助言する。
(熊本日日新聞2008年6月21日付朝刊)
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