



|
| 多い骨盤臓器脱の悩み 排尿に障害 手術で根治 |
 |
 |
 |
二十日の『尿もれ克服の日』を前に、ジョンソン・エンド・ジョンソン社(東京都千代田区)は昨年一月〜十二月に、ウーマンズヘルスパートナー・コールセンターで受け付けた泌尿器科疾患に関する相談内容を集計、分析した。
相談件数は三千二百三十一件、相談内容の一位は「骨盤臓器脱」(性器脱)の二千五百三十九件で78・6%だった。骨盤臓器脱に関する年代別の相談件数は六十代の九百五十九件がトップ。次いで七十代の八百五十九件、五十代の七百十二件。五十代〜七十代からの相談が78・3%に達した。
二千五百三十九件の相談を内容別に分類すると、治療施設や専門医の紹介を希望する内容が71・8%、千八百二十二件と圧倒的だった。
一方、集計期間内の直近三カ月間(昨年十月〜十二月)に、骨盤臓器脱と尿失禁に関する相談者三百二十九人のうち、受診経験者は64・7%、二百十三人。そのうち新たな医療施設の紹介を希望した人が73・7%、百五十七人おり、過去の治療や診断に不満または再発などに苦しんでいる人が多いことが分かった。
この三百二十九人の相談内容で最も多かったのは、専門医紹介希望の40・4%、百三十三人だった。どの病院のどの診療科で、どんな医師に診察してもらえばよいのか悩んでいる患者が、コールセンターを頼っている姿が浮き彫りになった。
骨盤臓器脱は、骨盤の中にある臓器を支える筋肉や筋膜、靭帯(じんたい)などが出産や加齢で緩み、子宮や膀胱、直腸といった臓器が膣(ちつ)を通って膣壁と一緒に体外に出る疾患。排尿障害などに悩まされる。
根治療法は手術。膣の中にリング状の装具を入れて臓器を支える「ペッサリー療法」もあるが、再発率が低いのは人工素材で編み上げたメッシュを使った手術法。開腹しないため術後の痛みや体への負担も軽い。手術時間は通常一、二時間。公的保険も適用される。
骨盤底の組織の緩みで膀胱や尿道が下に下がり、膀胱に腹圧がかかり尿漏れを起こす「腹圧性尿失禁」が進行しても骨盤臓器脱になる。
ウーマンズヘルスパートナー・コールセンターは0120(744)066。受付時間は月曜〜金曜10時〜16時(祝日は除く)
(熊本日日新聞2007年2月14日夕刊メディカル)
|
|
 |
 |
 |
|
|