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過活動膀胱の疑い 40歳以上の5人に1人
 日本人の40歳以上の5人に1人は、突然、おしっこがしたくなる「過活動膀胱」の疑いが強いことが、インターネットを使った排尿障害に関する意識調査で分かった。

 調査対象は、全国の40代以上の男女900人(40代、50代、60代以上の各年代の男女150人ずつ)。ファイザー社(東京都渋谷区)が4月14日から3日間実施し、全員の回答を得た。

 まず、尿意切迫感などの排尿障害の有無を尋ねたところ、18・4%(166人)が「週1回以上、急におしっこがしたくなって、がまんするのが難しいことがある」と回答。およそ5人に1人が、日常的に尿意切迫感で悩んでいることが判明。男女比はほぼ互角、年齢が高くなるにつれて増加している。この166人のうち90%近くは、おしっこを1日8回以上する頻尿や、ほとんど毎晩、朝起きるまでに1回以上トイレに起きる、急な尿意をがまんできず尿を漏らす、という悩みも抱えていた。

 さらに排尿障害があるという回答者には、日常生活の支障度を聞いた(複数回答)。結果、約10%の人が「どこに行くにもトイレのことを気にかけねばならず煩わしい」と答えた。次いで約7%が「就寝中の尿意で睡眠不足気味になる」、約6%が「ふと不安を感じたり、情けなくなったりする」とした。

 排尿障害症状の自覚者478人に対し、原因を自己分析してもらったところ(複数回答)、56・1%は「年のせい」、33・5%は「水分の取りすぎ」、28・2%は「筋肉の緩み」と考えていた。特に女性は、「筋肉の緩み」「出産」「更年期障害」という回答が目立った。

 症状自覚者全員に、「症状から開放されたら、真っ先にやってみたいこと」を尋ねたら(複数回答)、国内・海外旅行25・5%、好きなだけ水分を取る15・9%、好きなだけ眠る14・0%、がトップスリーだった。

 一方、過活動膀胱の認知度を調べたところ、「どういう病気か知っている」と「病名のみ知っている」を合わせても5・2%(47人)。認知率では、切迫性尿失禁32・6%、間質性膀胱炎12・5%、性器脱12・3%を大幅に下回った。この47人のうち3人が、自分の症状は過活動膀胱と自覚していた。ただ900人全員に過活動膀胱の主症状を説明した後、「あなたは過活動膀胱ではないか」と聞いたら、17・3%(156人)が「はい」と回答した。

 この156人のうち受診者は過去の受診経験者を含め12人(7・7%)。「近い将来、受診したい」と合わせると51人(36・7%)だった。半面、「医師を受診したことはない、当面しない」「今後はどちらともいえない」とした105人に、その理由としては「自分の症状は深刻ではない」「年を取ると誰にでも起こる」「過活動膀胱がよく分からない」という答えが多かった。

 国際禁制学会は2002年、過活動膀胱(OAB、Over Active Bladder)は「尿意切迫感を主症状とし、しばしば頻尿や夜間頻尿を伴い、時には尿失禁を引き起こすことのある症状・疾患」と提唱した。日本では推定810万人の男女が症状に悩んでいるとされる。その割合は40歳以上の男女の12・4%にあたる。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2006年9月1日付)

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