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命をつなぐ移植医療〜臓器移植(3)

 生活習慣病のコントロールを

 意思表示カードを持っている方は、全国では9%程度、熊本県内では、ちょっと前の調査で8・4%です。意思表示カードを持つ割合を上げようと、一生懸命あちこち配っています。周りの方などにカードのことを広くお知らせください。

 移植希望の多い腎臓をみますと、日本臓器移植ネットワークに登録して、腎臓移植を待っている人は、全国で1万2020人(2005年10月31日現在)、熊本県では、150人に上ります。でも、亡くなった人から提供を受けて、移植を受けられるのは、年間140人ぐらい(2005年1〜10月は134人)で、年間100人に1人ぐらいしか、腎臓移植を受けられないのが現状です。

 また、腎臓透析を受けている患者さんは全国で約25万人いますが、毎年1万人ずつ増えています。全国で毎年1万5000人が亡くなり、新しく2万5000人以上が透析を始めています。熊本にも5000人を超える患者さんがいます。

 透析に至る原因の4割が生活習慣病、糖尿病です。今、日本は世界の中ですごく恵まれていますが、貧しい国では「腎不全」イコール「死」を意味します。腎不全になって透析を受けられるのは、日本など限られたごく一部の先進国だけなんです。イギリスでさえ、65歳か70歳以上の方は原則として透析は受けさせない、そういうふうに今なりつつあります。

 最近、新聞で毎日のように、医療費の削減や医療制度を変えようとか、自己負担の増加などが報道されていますが、透析を受けなきゃいけない人がこれ以上増えていかないように、生活習慣病のコントロールをしていくことこそ、非常に大事だと痛感しています。コレステロールや血糖値、血圧が高いとか、肥満だというのは、痛くもかゆくもない病気です。でも、この痛くもかゆくもない病気が、実は、移植を受けなくてはいけなくなる大きな原因となるわけです。

 ですから、医者から「ちょっと数値が高いですね、気をつけましょうね」と言われたときに、もっと皆さん、将来どうなるかを考えて、その時点からしっかりコントロールしていくことが大事になります。子どもや学生たちにも、小さいときからのおやつの食べ方や、早寝・早起きの習慣が大事と教えずにはいられません。

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