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 セルフメディケーション   きょうの発言 西村真理子さん(9)
 ガソリンスタンドやレストランなど、最近は何でもセルフばやりだ。薬屋さんのテレビCMでも軽い病気は自分で治す「セルフメディケーション」を宣伝していた。ちょっとした症状は売ってある薬で治しましょうということだ。しかし、勝手に自己判断でやりなさいというわけではない。決められたルールがあり、みんながそれを守るという前提があればこそのセルフである。

 日本人の薬好きは有名だが、薬を飲むこと自体が肝臓などに負担をかけるのだから、決められた用法・用量はきちんと守った方がよい。でも、病気や薬の専門知識は一般の人たちが普通に持っているわけではないので相談窓口は必要だ。調剤薬局などは薬剤師が気軽に相談に乗ってくれるから、どんどん活用しよう。

 大きな病院を好む傾向があるが、病院に行くまでもない患者さんが多くて待ち時間が長くなっている。人間の体には病気を治す力が備わっているのに、薬に頼りすぎてはせっかくの力も発揮できない。よく言われることだが、風邪の熱はウイルスと戦っている証拠だから薬ですぐ下げてしまうと治りが遅くなる。子供の熱は少々高くても元気があるなら様子を見てもよい。などと、昔ならきっとばあちゃんやじいちゃんが教えてくれたであろう。

 日ごろから無理をしないように気をつけて、ちょっと変だなと感じた時点で対処すれば重篤なことにはならないと思うが、現代社会はいろんな雑音がひしめいていて、体の中から発せられるかすかな声はかき消されてしまうのかもしれない。

 最近、平原綾香の「ヴォイス」という歌を車で聴いている。自分の内なる心の声を聞いて自分を信じ、困難を乗り越えて行こうというメッセージだ。 (県臓器移植コーディネーター)

 (熊本日日新聞2005年8月31日付夕刊「きょうの発言」)
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