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 いのちへの優しさと思いやり きょうの発言 西村真理子さん(13)
 7月からこの欄に寄稿させていただいたが、早いもので最後になった。

 移植コーディネーターとして、日ごろ考えていることを好きに書かせてもらえたことはとてもありがたかった。学生時代は作文が嫌いだったが、目指すものが見えてきたおかげでそれを伝えたいとの思いがわいてきた。いのちへの優しさと思いやりがみんなの心に広がってほしい、と願う。

 前回、生きる意味に気づいたと書いたが、実は私が3人目の子供を亡くし落ち込んでいたとき、生きがいについての研究で有名な福島大学経済経営学類教授の飯田史彦先生の本やその参考文献を読んだ。そして、考え方次第で物事の感じ方はまったく違うと感じ、うつ状態から復活した。生きる意味に気づいたら車の運転に余裕ができ、気持ちが安定し、何より自分に自信が持てるようになった。すべてのことにいのちへの優しさや思いやり、愛を感じられるようになったというと大げさだが、そういう表現が当たっている。

 しょせん人間なので悟り切れない部分は多々あるが、そんな自分もかわいく思える。それまでの私は人目ばかり気にしていて、自己嫌悪に陥ることもしばしばだった。

 来る10月31日の午後1時から、県庁本館地下大会議室で飯田先生の講演会を開く。心が疲れている方にはお勧めの内容である。平日の昼間なので勤め人には参加は難しいかもしれないが、生きがいを感じると毎日が楽しくなるし、休みを取ってでも聞く価値があると私は思う。

 最後になったが、人生いつ何が起こるか分からない。悔いを残さないように日ごろから万一のことも考えて家族と話し合っておこう。そして、よければ臓器提供意思表示カードも携帯してくださいね。 (県臓器移植コーディネーター)

 (熊本日日新聞2005年9月28日付夕刊「きょうの発言」)
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