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アステラスの臓器移植時の免疫抑制剤 EUの販売承認へ
 アステラス製薬(東京都中央区)が開発した臓器移植時の免疫抑制薬「FK506徐放性製剤」(一般名タクロリムス)がEU委員会の販売承認を得られる見通しになった。

 欧州の同社子会社は2006年1月、欧州医薬品審査庁(EMEA)に販売承認を申請していたが、審査庁の医薬品委員会(CHMP)がこのほど、販売承認を推奨する旨の勧告を受諾した。同社は5月中に販売許可を得られるとみている。適応症は、(1)新規に腎移植・肝移植した成人患者の拒絶反応の予防(2)他の免疫抑制剤で治療できないさまざまな臓器での拒絶反応の治療。

 FK506徐放性製剤は、同社の1日2回投与する別の免疫抑制剤「プログラフ」の有効成分のタクロリムスを含有する薬剤。1日1回の投与で済むため、服用回数の減少や移植臓器の長期保護につながるという。

 プログラフは、日本では関節リウマチが適応症に認められている。タクロリムスは、細胞内のそれぞれに特異的なタンパクと結合。この複合体がTリンパ球の活性化する段階で働くカルシニューリンという酵素の働きを阻害して、インターロイキンなどの各種サイトカインの産生を抑制する。

 副作用は、感染症のほか、腎血管収縮作用による腎障害や高血圧、糖尿病、消化管障害などに注意が必要。グレープフルーツジュースで作用と副作用が増強される例もあるという。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2007年2月28日付)
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