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現状を何とかして変えたい
 NPO法人熊本県骨バンク協会の初代理事長になった高木克公さん(68)
  根っからの整形外科医だ。教授を務めた熊本大時代から、骨の移植治療に心血を注いできた。

 「日本では移植用の骨が圧倒的に不足している。やむなく人工の骨を使ったり、自分の健康な骨を削ってまで移植する人がいる。そんな現状を何とかして変えたい」

 骨は臓器と比べて傷みにくく、心臓が停止した後でも移植できる。脳死移植ではないので、家族の承諾さえあればいい。「だが、まずは提供者本人の考えを尊重するのが基本だろう。意思表示カードを一人でも多くの方に持ってもらい、社会全体で移植治療への理解を深めたい」

 移植用の骨は、緩んだ人工関節の補強や脊椎(せきつい)の固定、腫瘍(しゅよう)を切除した空洞の充てんなど多くの用途で使われる。免疫による拒絶反応がなく、次第に本人の組織へと入れ替わるという。

 国内では関東と東海地区に骨バンクがあるが、西日本は空白地区だった。日本組織移植学会は、県骨バンク協会に西日本全域での活動も期待しているが、「まずは地元熊本で十分に力を付けてから」と慎重だ。

 熊本大医学部の学生時代はテニス部に所属。三年生の時に熊本学生選手権で単・複を制した。教官時にはテニス部の部長も。しかし、「最近は以前のように勝てなくなった。今は九州の山登りばっかり」と笑う。

 熊本大から熊本機能病院を経て、十月一日からは聖ケ塔病院の院長代行に。「今まで治療ばかりで、経営に携わるのは初めて。忙しくなるでしょうね」。熊本市内の自宅で妻と二人暮らし。 (梅野智博)

  (熊本日日新聞2006年10月7日付朝刊)
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