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骨髄移植、舞台で訴え IMAGINE9・11 熊本市皮切りに全国公演
 骨髄移植を題材にした舞台劇「IMAGINE9・11」がこの夏、熊本公演を皮切りに福岡、大阪、名古屋など全国11カ所で上演される。テレビCMの「メンバーが足りません―」の呼び掛けで知られるように、全国の骨髄バンク登録者数は目標の8割にとどまる。県内の骨髄バンク関係者は、舞台劇がドナー登録のきっかけになればと期待している。

骨髄バンクについて語る刀根麻里子さん=熊日本社(横井誠)
 「IMAGINE9・11」は、米中枢同時テロ発生直後に航空機の発着が厳しく制限された米国で、関係者が尽力してチャーター機を飛ばし、移植のための骨髄液を日本に運んだ実話を基に人間模様を描く作品。市民団体「骨髄バンクボランティアネットワーク」代表で歌手の刀根麻理子さん=東京在住=が企画、出演する。

 骨髄移植は患者とドナーの白血球の型が一致しなければならず、非血縁者間で一致するのは数百人から数万人に1人の割合。全国で約3000人以上が移植を待っており、全患者に適合する白血球を見つけるには全国で30万人が必要とされるが、ドナー登録は8割の約24万人で6万人不足している。

 県骨髄データセンターによると、県内の登録者数は昨年度末で2124人。東京3万5千人、大阪1万2千人など登録者は大都市圏に集中しており、県内はまだまだ少ない。

 一方、県内の移植待ちの患者は14人。熊本骨髄バンク支援会の坂田浩章代表(51)は「移植を待つ人のうち、およそ半数は移植の機会が与えられていない。ドナー登録にも年齢制限があり、単純計算で毎年約1万人のドナーが減少するため新規登録してもらわなければならない。舞台劇を通して骨髄移植に関心を持ってもらえれば」と話す。

 20代のころ、友人を白血病で亡くした経験を持つ刀根さんは「骨髄バンクに登録することは、移植を心待ちにする見ず知らずの人のことを想像すること。そのきっかけになればうれしい」と抱負を語った。

 熊本公演は8月23日午後6時半、熊本市の市産業文化会館で。骨髄移植を受けたプロゴルファー中溝裕子さんも出演し、闘病時代につくった絵手紙などの作品展と、ドナー登録を呼び掛ける登録説明会も予定している。前売り3150円、当日3500円。問い合わせは公演実行委(電)03(5800)3919。(福井一基)

 (熊本日日新聞2006年7月6日付夕刊)
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