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| 咽喉頭異常感症 肩凝りや胃炎も原因に |
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いろんな検査をしても、特に原因になる病気がはっきりしない喉(のど)の異常を総称して「咽喉頭異常感症」と呼ばれている。一般人の一割近くが経験するとされているが、熊本大耳鼻咽喉科の湯本英二教授は「一番怖いのはがんの見落とし。特に下咽頭がんや食道がんには注意してほしい」と指摘する。
この咽喉頭異常感症の患者を、昭和大病院が一九九六〜九八年の三年間調べた。患者は四十代以上の中高年が多く、性別では女性が男性を上回った。訴える異常感は「詰まった感じ」「腫れてる感じ」「ひっかかる感じ」「イガイガした感じ」などとさまざまだ。
のどは、呼吸で空気が出入りし、食べ物の通り道でもある。ちょうど、それらが交差する部位なので、炎症を起こしやすく、病気になりやすい。昭和大耳鼻咽喉科の朝比奈紀彦講師は「一番多いのは、扁桃腺(へんとうせん)などが赤く腫れる局所的な炎症。のどに必ずしも原因があるわけではなく、肩凝りや首の筋肉の異常、胃炎や胃かいようなどが原因のことも少なくない。さらに高血圧や糖尿病、自律神経失調症といった全身的な病気が関係することもある」と話す。湯本教授によると、のどのアレルギーの人も増えているという。
昭和大病院では、のどの違和感で受診した人が、心筋梗塞(こうそく)と判明した例もある。がんを疑う人も多く、朝比奈講師は「『特にがんは見当たりません』と説明すると、異常感が消失することもしばしば経験する」
通常、検査は一般的な耳、鼻、のどの視診や触診、血液検査、エックス線検査、頚(けい)部エコー検査、内視鏡検査などをする。湯本教授によると、このうち特に大切なのは内視鏡検査で、下咽頭や食道などを丁寧に診る。甲状腺の異常がみつかる人もいるという。
異常が何も見つからなくても隠れた炎症がある場合も考えられるため、抗炎症剤が処方されるケースも少なくない。その後、二週間ほど経過をみて、異常感が消失しなかったり、悪化した場合は、精密検査をすることになる。
「患者さんの訴えがあれば、まず器質異常があるかどうかを確認する。その症状に応じて治療することになるが、のどに異常を感じたら、なるべく早く専門医を受診してほしい」。湯本教授は、そう話している。
(熊本日日新聞2003年6月25日付夕刊)
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