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難病患者ら支えて…県の相談・支援センター開設1年
 難治性疾患の患者や家族を支援する「県難病相談・支援センター」が10日、開設から丸1年を迎える。相談支援に加え、疾患ごとに患者同士の交流会を企画。悩みを共有できる場がなかった患者たちにとって、”仲間”と出会える貴重な機会になっている。

 4月下旬、熊本市東町の同センター(県健康センター内)で、後縦靭帯(こうじゅうじんたい)骨化症の交流会が開かれた。

 患者や家族約20人が参加。「最近、県外から引っ越してきたが、どこの病院がいいか知りたい」「苦しんでいるのが自分だけじゃないと分かり、心強く思った」。自己紹介を交え、自らの経験を話す参加者たちに、居場所を見つけたような安どの表情が浮かんだ。

 県難病相談・支援センターは、県の委託を受けたNPO法人県難病支援ネットワークが運営。昨年七月から、乾癬(かんせん)やベーチェット病、重症筋無力症、潰瘍(かいよう)性大腸炎など疾患ごとに交流会を開いてきた。月1回の開催を今年から2回に増やし、これまでの参加者は計16回、約340人に上っている。

 「同じ病気の人が、どのような生活を送っているかを知るのは必要なこと。当事者同士が悩みを分かち合うセルフヘルプ的なものに、交流会がつながっていけば」と陶山えつ子・同センター所長。そうした期待にこたえるように、交流会が患者会へと発展したケースもある。

 5月に結成された血液疾患「患者と家族の会」は、昨年12月の交流会がきっかけ。現会員は18人。アドバイザーとして専門医らの協力も受ける。

 昨年、急性リンパ性白血病を発病し、通院治療を続ける女性(46)=熊本市=は「病気によって、社会とのかかわりが途絶えた。患者会は、社会とのつながりを実感できる、今の自分には欠かせない存在。出掛ける機会も増え、気持ちも前向きになる」と言う。

 悪性リンパ腫を克服した代表の荒木陽美さん(38)=玉名市=は「患者の孤独感は、どうしてもぬぐい去れない。いつでも連絡し合えて、みんながより良く生活できる患者会にしたい」と話す。ホームページの開設も検討している。

 次回の交流会は24日、クローン病の患者、家族が対象。また、10日午前11時から県健康センターで、「難病相談・支援センター九州サミットin熊本」が開かれ、難病支援の在り方について考える。参加費500円。問い合わせは同センター(電)096(331)0555。(本田清悟)

 (熊本日日新聞2006年6月9日付夕刊)
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