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増える「極細の内視鏡」 鼻から挿入「検査楽に」
 管がのどを通る時の痛みやおう吐感で抵抗がある人も多い胃や十二指腸などの内視鏡検査。鼻から管を挿入する極細内視鏡も登場し、「検査が楽になった」と受診者に好評のようだ。県内でも導入している医療機関が増えてきた。(岡本幸浩)

口径5・9ミリの極細の内視鏡(左)と従来の口から挿入するタイプの内視鏡。極細内視鏡の先端から出ているのが組織を採取する鉗(かんし)=熊本市の田島哲郎外科医院

 熊本市田崎の田嶋哲郎外科医院はフジノン東芝ESシステム社製の口径5・9ミリの極細内視鏡を8月に導入。それまでは口から挿入する口径9ミリのものを使用していた。「従来のタイプと比べ受診者の負担は楽になり、検査時間も短縮できるなど利点が多い」と田嶋哲副院長(38)。

 口から入れる内視鏡は舌の根元に管が触れると咽頭(いんとう)反射でおう吐感が起きる人も。そのため喉に麻酔をした上で、鎮静剤を投与、眠らせて検査するケースも少なくない。検査時間は十分程度だが、受診者が目を覚まして説明を受ける状態まで回復するのに時間を要したり、検査後に車を運転できないなどの不都合もあった。

 それに対して鼻から通す極細内視鏡は鼻腔(びくう)への麻酔だけで済み、受診者は会話もできる。田嶋副院長は「画面を見てもらいながら検査でき、疑問にその場で答えられるので安心してもらえるようだ」と話す。鼻中隔がひどく曲がっている人は管が通りにくかったり、薄い鼻腔の粘膜に触れて鼻血が出る人もいて検査する側の慣れも必要という。

 極細内視鏡は10年ほど前に開発されたが、画質が不鮮明などの欠点があった。それが近年、小型カメラの高画質化が実現。現段階でポリープの切除はできないが、鉗子(かんし)は装着できて組織採取は可能。粘膜面の微細な色調や凹凸が観察でき、早期がん発見に有効性を発揮している。従来タイプでは胃の動きを抑える薬剤を注射していたが、田嶋副院長は「なくてもいいとの印象を受けている」という。

 同社製の極細内視鏡を導入している県内の医療・検査機関はほかに、工藤外科胃腸科(熊本市水前寺)、河野医院(玉名市)など七施設。オリンパスメディカルシステムズ社も同タイプの内視鏡を発売している。

 (熊本日日新聞2005年10月12日朝刊くらし面掲載)

 
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