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救急救命士の薬剤投与 県内の4人を初認定
 救命率向上のため4月から救急救命士による薬剤投与が解禁されるのに伴い、県内の救急医療関係機関でつくる県メディカルコントロール協議会(会長・木下順弘熊本大教授)は23日、熊本市消防局などの救急救命士4人に県内で初めて認定証を交付した。

県内で初めて薬剤投与資格を認定された救急救命士。左から中野正信さん、池松英治さん、岩崎靖さん、吉野幸生さん=県庁
 4人は救急救命九州研修所(北九州市)や医療機関で約1カ月間、170時間の講習と50時間の実習を修了し認定された。医師の指示を受け、心肺停止状態の患者に強心剤エピネフリンを静脈注射で投与できる。

 認定されたのは、熊本市消防局の中野正信消防士長(37)、池松英治消防司令補(38)、吉野幸生消防司令補(41)、上球磨消防組合の岩崎靖消防士長(38)の4人。

 県庁であった交付式では木下会長が「救急現場で資格を活用し、1人でも多くの人の命を救ってほしい」と認定証を手渡した。

 中野さんらは「薬剤投与が可能になった分、責任も大きくなる。さらに研さんを積んでいきたい」と話していた。

 県防災消防課によると、県内で心肺停止状態で救急搬送される患者は毎年約650人。うち救命率(1カ月以上生存できる患者の割合)は3年間平均で約8%。薬剤投与が可能になったことで12〜13%までの向上が期待できるという。県内の救急救命士(243人)全員の資格取得を目指す。(横山千尋)

 (熊本日日新聞2006年3月24日付朝刊)
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