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| 後発医薬品、医師との相談大切に |
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病院や診療所で出される処方せんに、4月1日から「後発医薬品への変更可」というチェック欄が新設される。先発医薬品より安価なだけに、患者が選択すれば窓口負担は減る。後発医薬品の利点や課題をまとめた。
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| 処方せんをチェックしながら、薬剤を袋に詰める薬剤師=熊本市の熊本整形外科病院薬剤部 |
後発品とは、ある医薬品の特許が切れた後に別の会社が発売する「同じ成分」の薬のこと。ジェネリック医薬品とも呼ばれる。「(新薬のように)開発に高いコストがかからない」(日本ジェネリック研究会の池田俊也・慶応大医学部講師)ため、先発品より3割以上安い。
医薬工業協議会によると、2004(平成16)年度の国内シェア(数量ベース)は16・8%。主な先進国と比べると低い。厚生労働省は2002年度の診療報酬改定から、後発品の保険点数を増やすなど使用を促進させる方針を打ち出した。今回の処方せん様式の変更もその一環だ。
例えば、高脂血症治療薬のプラバスタチン(商品名メバロチン)は02年10月に特許が切れ、その後20種以上の後発品が承認された。薬価が先発品の3分の1ほどの薬もある。医師が認めれば、どの薬でも選べる。先発品にするか、どの後発品を選ぶのか、「最終的には患者の判断」(厚労省)となる。 熊本市九品寺の熊本整形外科病院では3年前から、後発品を増やすように取り組んできた。「患者さんの窓口負担を減らすのが目的」と同病院の束野(つかの)通志副院長。しかし、作業は思うように進んでいない。「安全性を確保しながら後発品に切り替えるのは、とても難しい作業」(同病院)だったからだ。
後発品の効果は先発品とまったく同じではない。後発薬の販売申請では先発品と同様かを調べる「同等性試験」が実施される。その同等の範囲は80〜125%と広く、量を厳密に管理する治療には不向きだ。
束野副院長は「リウマチ薬などは副作用のリスクが大きく先発品でも注意して使う。すべての後発品を安心して使えるわけではない」という。
痛み止め薬では、ロキソプロフェンナトリウム(薬名ロキソニン錠)の後発品29種類の中から「ケンタン」を選んだ。しかし、後発品は成分名と薬名が異なるので間違えやすく、薬局などで処方ミスの誘因となりかねないという。
同病院はこれまでに内服薬310品目のうち、30品目は後発品に切り替えた。今後も進める方針だが、束野副院長は「決して急いではやらない。安全性を確信できるまでは手を出さない。患者さんも薬を選ぶ時には決して価格だけで判断しないでほしい」と呼び掛けている。 熊本県薬剤師会(佐伯順一会長)はこのほど、安定供給できるかなどを参考に後発品リストを作成。患者に混乱なく医薬品情報を伝える準備を進めている。熊本市の内科医は「薬の選択肢は広がったが、その半面、患者さんが判断に迷う場面も出てくるだろう。薬の効き目には個人差もあるので、今まで以上に医師と相談してほしい」と話している。
(熊本日日新聞2006年3月22日付朝刊くらし面) |
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