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注射の副作用解消へ 毒素除去技術を開発 熊本大・坂田助手ら
 熊本大学は17日、工学部物質生命化学科の坂田眞砂代助手(50)の研究グループが、注射用タンパク質水溶液中に微量混入しているエンドトキシン(LPS)と呼ばれる毒素の除去技術を開発したと発表した。

坂田眞砂代
熊本大工学部助手
 LPSは大腸菌や百日ぜき菌などの細胞壁に含まれ、ワクチンや抗生物質などの製造過程で微量の混入が避けられない。そのため注射後に発熱や腫れなどの副作用を起こす場合がある。

 坂田助手のグループが開発したのは、糖の一種のセルロースに電気的にプラスの性質を持つポリアミノ酸を結合させた粒子。LPSのみを吸着する性質を持つのが特長。LPSとワクチンなどの成分であるタンパク質は、ともに電気的にマイナスの性質だが、タンパク質は吸着しないようにセルロースに微小な穴を開けたりポリアミノ酸の長さを工夫したという。

 開発には新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から約5000万円の助成を受けた。

 チッソ(東京都)との共同開発で、国内での特許は取得済み。同社が既に商品化している。

 坂田助手は「副作用がなく、より安全な注射液が製造できる。吸着技術は、将来的には血液透析や遺伝子組み換え製品のDNA除去などに応用できると考えている」と話している。(岡本幸浩)

 (熊本日日新聞2006年1月18日付朝刊)
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