3大生活習慣病やこころ、こどもの病気など、最新治療法や先端医療の現状をお伝えします。
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七十七歳のヒロシさんは何をするのも面倒くさがる。「よう分からんけん、やってハイヨ」が口癖。目が見えにくく、耳が聞こえにくいということもあり、書類への記入や銀行での手続きなど、自分でできるのに、周囲の人の親切に頼ることが多い。バスに乗れるのに、家族が車で送ってくれないと外出しようとしない。日用品の買い物も、家族に頼んで済ませてしまう。家族も「おじいちゃんを大切にしなきゃ」と献身的に世話をしているうちに、ヒロシさんは「いざ自分で」と思ったときには何もできなくなっていた。
一方、七十五歳のタケトさんは視力が落ち、耳も聞こえにくいが、「自分でできることは自分で」を心掛けている。どうしても難しいことは周囲に手伝ってもらうが、「何でん自分でせんと、弱るけんな」。家族もできるだけ自分でやってもらうようにしているので、タケトさんは今も自立した生活を送っている。
松尾 洋
生活機能を維持する
「できること」は自分で
「できること(能力)」と「していること(実施状況)」の大きな差が、高齢者の生活機能の低下を招くという悪循環が指摘されています。ヒロシさんは「できること」と「していること」に大きな差があり、徐々に生活機能が低下していった典型的な老化のケース。タケトさんは「できること」と「していること」の差が小さいので、生活機能を維持できている例です。
「年だから仕方がない」という老化への誤った理解が、周囲の過剰な支援につながり、高齢者の生活機能の低下に拍車をかけることがしばしばあるようです。台所に立たなくなると物忘れがいっそう進んだり、趣味にしていたグラウンドゴルフを体力的な問題で控えるようになったら、余計に体力が低下したりという例もあります。
自分でできることは自分でやっていますか? 自信のない人は、今日から早速、実践してみてください。介護予防の大原則は「自分でできることは、できる限り自分でやる」です。
高齢者が生き生きとした生活を送るには、本人の意思と周囲の理解が必要です。過剰な支援は高齢者の生活機能の低下を招く一因。本人だけでなく家族や友達、介護施設のスタッフなど周囲の人たちも「自分でできることは自分で」を合言葉に、適切な支援を心掛けましょう。(健康運動指導士、熊本市)=終わり
毎日の生活の中で取り組めるプログラムです。日ごろから少しでも体を動かすことを習慣づけましょう。
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体を動かす
(1)いすに座り、ひざを左右交互に自分のペースで持ち上げる。余裕があれば腕を振りながら。
(2)テレビを見ながらでも1日30回程度繰り返す。
※体調が悪いときは無理せず休みましょう。
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できることは自分で
誰かの助けは借りても、人任せにはしないようにしましょう。
イラスト・大城戸恵子
(熊本日日新聞2007年3月13日朝刊)
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