| ★第三者から状態の説明を |
熊本市・グループホーム「ふれあい」ホーム長の前川春美さん |
認知症高齢者を介護する家族は、家庭内のこと、親せきやご近所との人間関係など、さまざまな悩みを抱え、心の負担は計り知れないものです。そして、本人と家族を取り巻くさまざまな支援のずれや、周囲の理解不足によって、介護疲労は増大します。
ましてや、夜間の行動障害は家族や本人にとって大変つらいものです。原因はさまざまですが、まずは本人になぜ出ていかなければならないかを尋ねることも一つの手段です。認知や記憶の障害で、目が覚めた途端に何かを思い出して行動するのかもしれません。脱水も要因になるので、十分な水分補給も必要です。
排せつ汚染については、事前に本人からシグナルが出ているかもしれません。なんとなく落ち着かない、怒りっぽい、着衣を触るなど、便意を伝えられない、トイレの場所が分からないことで失敗することも多いのです。
介護者の心身の負担を軽減するには、家族や親せきの温かいねぎらいの言葉や支援とともに、介護者への理解が大切です。家族同席の場で、医師やケアマネジャーに本人の状態を説明してもらうことも対策の一つです。 |
| ★経験してもらうのも方法 |
熊本市・こころのサポートセンター「ウィズ」スタッフの西原鈴代さん |
認知症の人との暮らしは、たくさんの気力や体力を使うことと思います。その中で、デイサービスを利用するなど、さまざまな工夫をしながら介護を続けていらっしゃるのですね。その大変な現状を、ご姉弟に説明しても分かってもらえないのは、もどかしかったり、悔しかったりすることだと思います。
私たちは、何か突発的なことが起きると、その時だけはスイッチが入り頑張れることがあります。同じように、認知症の人も、時々しか会わない人が来た時には頑張ってしまい、症状がはっきりとは出ないことがあります。その姿しか見ていない人に日常の様子を伝えても、信じてもらえないかもしれません。二、三日続けて介護を代わってもらうのも一つの方法です。
また、お父さんの症状を話しているだけなのに、相手はお父さんの人格がけなされたと受け取ったのかもしれません。自分の親の変化を認めたくないという気持ちが働くこともあるでしょう。
認知症の啓発活動が進められていますが、正しく理解している人はまだまだ少ないのが実態です。まずは安心して愚痴や悩みを話せる人に話し、肩の荷を少し軽くしてください。また、介護に困ったときは、専門医や介護職、家族の会などに話し、情報交換をしてほしいと思います。 |
◆お悩み募集◆
相談ごとを400字程度にまとめ、住所、氏名、年齢、職業、電話番号を書いて、
〒860−8506 熊日文化生活部まで。
ファクス096(361)3290 メール kurashi@kumanichi.co.jp
掲載は匿名も可能です。採用分には薄謝進呈。 |
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(熊本日日新聞2006年11月28日付朝刊くらし面) |