| ★食事の量や内容見直して |
(山鹿市・小規模多機能ホームいつでんどこでん代表の山下順子さん) |
認知症になると、よく嗜好(しこう)が変わります。特に、甘いものを好むようになります。今まで口にしなかった物をよく食べるようになったり、飲まなかったお酒を口にするようになったりもします。お母さんも嗜好が変わったのかもしれませんね。
また、食事したこと自体を忘れて、何度も食事をしてしまうことも認知症の特徴です。「以前は食が細かったのに…」とお悩みのようですが、拒食になるよりも安心だと考えてください。
ただ、食べる量や内容などを見直すことは必要です。炭水化物を減らして野菜中心にする、ご飯茶わんを小さくする、低カロリーのおやつを選ぶ、コーヒーや紅茶には砂糖を使わない…などの工夫をしてはいかがでしょうか。食後すぐに食器を片付けず、そのままにしておくことで、食事が終わったことを感じてもらえることもあります。
食べ過ぎで怖いのは病気の発症です。自分でできることはやってもらうなど、運動を勧めましょう。自然と体を動かすように、立ち上がらないと手が届かないところに好きな食べ物を置くなど、配ぜんを工夫する方法もあります。いすに腰掛けながら、ひざ下を上下させる運動もお勧め。おしゃべりしながら五分、十分と時間を決めて朝夕一回ずつやってみてください。
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| ★地域での助け合い不可欠 |
(熊本市・本庄内科病院長の本庄弘次さん) |
認知症で太ることはよくあります。どの程度まで肥えても大丈夫かなどは、管理栄養士の訪問指導サービスを利用するとよいでしょう。また、心臓病によるむくみが原因で体重が増えることもあります。一度、主治医の先生に確認してもらうことも重要です。どのくらいの運動ができるかも分かると思います。
ただ、親孝行な介護者が一人で背負い込む問題としては、大きすぎる気がします。介護保険制度は、在宅介護の支援が以前より改善しているとはいえ、現場のニーズに応えるには不十分です。
そこで必要になるのが地域のネットワークづくりです。医療機関や介護事業所だけでなく、地域の民生委員や婦人会、自治会など地域を大きな家族として助け合うことが不可欠です。介護者はケアマネジャーなどに地域の支援システムがないか、なければつくれないか相談してみてください。
二〇〇八年には国がネットワークづくりの指針を出すようですが、こういったものはその地域に合ったオーダーメードが一番です。ぜひ、町全体を大きな病院や大きな家族としてとらえ、患者さんが急変した時の対応や受け入れ先などを地域でつくっていただきたいと思います。
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◆お悩み募集◆
相談ごとを400字程度にまとめ、住所、氏名、年齢、職業、電話番号を書いて、
〒860−8506 熊日文化生活部まで。
ファクス096(361)3290 メール kurashi@kumanichi.co.jp
掲載は匿名も可能です。採用分には薄謝進呈。 |
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(熊本日日新聞2006年4月25日付朝刊くらし面) |