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民謡体操 介護予防に効果 リズム取り体動かす 動作能力も向上
ビデオを見ながら「ふくいイッチョライダンベル体操」に取り組む高齢者。左前が、指導する柳田昌彦福井県立大教授(福井県立大提供)
 介護予防のため、高齢者が民謡などに合わせて体を動かす独自の体操が各地で広がっている。こうした創作体操はどこでも楽しく手軽にできる。福井県立大の柳田昌彦教授(体力医学)は「ふくいイッチョライダンベル体操」を考案して効果を確かめ、昨年東京で開かれた日本心臓財団のセミナーで発表した。

 福井県の民謡「イッチョライ節」(古賀政男さん作曲)の軽快な音頭に乗ってリズミカルに動けるよう八種類の振りをつけた。高齢者に安全な軽めの体操だ。「北陸トンネルネ イッチョライ」といった節ごとに手足を振り、体をねじる動きを取り入れた。

 約十五分間の体操中、ダンベルとして男性が重さ四百グラム、女性が二百五十グラムの玄米を詰めた布袋を両手に持たせた。ダンベルで少し負担をかけながら、体を動かした方が筋肉を鍛えるという。

 この体操で毎日よく食べるようになり、外出機会が増えるなど生活習慣の変化につながった。体操中に筋電図を取った結果、全身の筋肉が高頻度に動かされていることが分かった。踊りのような趣向で、体操した人には「楽しい」「体が温まる」と好評。顔見知りが集団で取り組みやすい。

 一昨年夏、福井県敦賀市で三カ月間、地域の高齢者二十六人(平均七十二歳)に週二回、この体操を指導した。男女ともいすから立ち上がり歩いて再び座る生活の基本動作能力が約10%向上した。

 柳田教授は「この体操は、眠りかけた高齢者の筋線維に刺激を与える。軽い体操なので継続できる。地域に根ざした民謡などと組み合わせて親しまれる体操を工夫し、介護予防に活用するよう勧めたい」と話している。

 (熊本日日新聞2008年1月19日付朝刊)
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