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医療の満足度 医師の説明、大きく影響
 患者の主体性と医療への満足度を探るため、NTTデータシステム科学研究所(東京都中央区)が三大都市圏で実施した調査結果がまとまった。

 入院や通院経験者の八割以上は、自分が受けた医療に全体として満足している。半面、「主治医が人間的に信頼できなかった」「医師の説明が不十分で不安だった」といった不満を持つ人も四割弱に上った。

 調査対象は三大都市圏(東京、大阪、名古屋)の市域と人口三十万人以上の都市に住む二十歳〜六十九歳の男女。二〇〇一年一月以降に入院や半年以上通院した経験者の中から千四百人抽出し調査表を郵送。千二百七十人から回答を得た。

 それによると、九割以上は、医師から病名や病気の特徴などを説明されていた。ところが治療の副作用や苦痛なども説明されたのは六割どまり。治療費まで説明されたのは二割弱だった。

 医師の説明を「十分だった」「ある程度十分だった」と答えた人は九割以上が医療に満足していた。半面、「十分でなかった」とした人で満足と答えたのは四分の一にも届かなかった。医師の説明を十分と感じるかどうかが、医療の満足度に大きな影響を与えている。

 「医師の説明が十分でなかった」とした人のうち、説明を求めなかった人に理由を質問したところ、「どのように尋ねてよいか分からなかった」「きちんと説明してくれるとは思えなかった」「医師が嫌がりそうだから」といった、医師とのコミュニケーション不足をうかがわせる回答が上位を占めた。

 一方、患者の医療への満足度に関する調査では、初診時に医師に自分の病状や体質などを「説明できた人」は九割近くが医療に満足していた。これに対し「説明できなかった人」は七割程度しか満足していなかった。

 医師から診察結果や治療方針の説明を受けた際に「自分の言葉で確認した」「不明瞭(めいりょう)な点を質問した」人は八割以上が医療に満足していた。「確認・質問などは行わなかった」人のうち満足していたのは七割程度だった。  医療機関を選ぶ際の情報源は五割以上が「かかりつけ医」。次いで「友人・知人」「家族」が三割近くでほぼ並んだ。それ以外では「インターネット」が、「医療に関する書籍・専門誌」「新聞や一般雑誌」をやや上回った。

 調査結果からは、医師の技術や治療姿勢だけでなく、病状や治療に対する「説明・コミュニケーション力」が、患者の満足度を左右していることがうかがえる。

  (熊本日日新聞2004年7月28日付夕刊)

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