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声受け止め質向上を 医療事故遺族
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講師に迎え
熊本大付属病院で医療安全講演会
医療事故被害者の声を受け止め、医療の質を高めようと、熊本市の熊本大付属病院は9日、投薬ミスで妻を亡くした遺族を講師に招き、職員対象の医療安全講演会を開いた。同病院医療安全管理部(部長・川筋道雄副院長)主催で、医療事故の被害者による講演会は同病院で初めて。
医師、看護師らを前に講演する「医療の良心を守る市民の会」代表の永井裕之さん=熊本大付属病院
講師は「医療の良心を守る市民の会」代表の会社員永井裕之さん(66)=千葉県浦安市。1999年2月、永井さんの妻悦子さん=当時58歳=は東京都立広尾病院に入院中、看護師に誤って消毒液を点滴され死亡した。元院長は主治医らと共謀し、24時間以内に警察へ届けず、死因を偽った死亡診断書などを作成。医師法違反などで有罪判決を受けた。
講演には医師、看護師ら約390人が参加。永井さんは「医療機関は、医療事故が発覚すれば信頼が失墜するとの思いが先行し、すぐ隠ぺい工作に走る。真相を明らかにしたうえで、心から謝罪すべきだ」と訴えた。
さらに「事故は必ず起こると認識をあらため、安全対策にコストをかけ、再発防止を徹底してほしい。患者の立場を理解した公正・中立な医療事故調査委員会も必要だ」と提言した。(高本文明)
(熊本日日新聞2007年2月11日付朝刊)
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