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医療事故すぐ謝罪を 米国のマニュアル翻訳 HPで公開
 医療事故が起きた際に、医師らが患者や家族にどう対応するかをまとめた米国の医療機関向けマニュアルを、日本の医師や患者支援団体のメンバーらが翻訳、ホームページで公開を始めた。被害者への謝罪や接し方の心構えなどが具体的に盛り込まれている。患者にとっては、事実をすぐに伝え、ミスを謝罪してもらうのが常識だが、医療者側は訴訟を恐れて消極的なことが多い。マニュアルは「過ちを認め謝罪すれば、訴訟を減らせる」としており、日本でも活用が期待される。

 公開されたのは「医療事故 真実説明・謝罪マニュアル〜本当のことを話して、謝りましょう〜」。米ハーバード大の関連16病院が使い、今年3月に発刊されたもので、医療事故研究の第一人者、ルシアン・リープ同大公衆衛生大学院教授が監修した。東京大学医療政策人材養成講座の受講生有志でつくる「真実説明・謝罪普及プロジェクト」が翻訳、11月から同プロジェクトのホームページで公開している。

 原則は「隠さない、逃げない、ごまかさない」。医療事故が起きた際に患者や家族と話す場合、(1)憶測を避け、はっきり分かっている事実だけを伝える、(2)責任を負っていることを明言する、(3)速やかに謝罪する、(4)将来の防止策を説明するなどが基本。患者や家族は精神的に大きく傷ついているため、共感と誠意をもってコミュニケーションをとったり、リスクマネジメント部門が関与して根本原因を分析し、再発を防止する−などを求めている。一方、事故を起こした医療者をケアするため、カウンセリングなどの支援プログラム策定も求めた。

 日本では医療訴訟が増加傾向にあるが、医療現場では事故が起きても訴訟を避けるため、「余計なことは絶対に話すな」という風潮があり、医療への信頼が揺らぐ大きな要因になっている。米国では、「ソリー・ワークス」などの医療事故の謝罪運動が急速に広まりつつあり、ミシガン大病院では、患者の申し立てから解決までの期間が平均1000日から300日に減少、弁護士費用は3分の1に削減され、未解決の申し立てや訴訟が減ったなどの実績がある。

 同プロジェクトのアドレスはhttp://www.stop-medical-accident.net マニュアルの趣旨に賛同する病院経営者や幹部、医療界の有力者なども募っている。(高本文明)

 (くまにちコム「健康・医療」2006年12月27日付)
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