3大生活習慣病やこころ、こどもの病気など、最新治療法や先端医療の現状をお伝えします。
ホーム
>
読むクスリ
>
質・安全
>
・
肥後医育塾
・
笑顔ヘルCキャンペーン
・
メディカルネット
・
デリすぱホームドクターガイド
死者出した“結果”重視 観察など不十分と判断
熊本大医学部生の飲酒死亡訴訟
熊本大医学部漕艇(そうてい)部の歓迎会で飲酒後に死亡した吉田拓郎さんの両親が起こした訴訟で、福岡高裁は14日、当時の漕艇部長ら八人の過失を認めた。両親が主張した上級生らによる飲酒の強要については否定したが、「救命搬送」や「経過観察」が不十分だったという判断だ。
一審では死因が最大の争点になり、飲酒と死亡の因果関係が否定されたが、高裁は踏み込んで判断。拓郎さんが短時間の飲酒で急激に酩酊(めいてい)し、熟睡して自発的な動きがなくなった状況をとらえ「アルコールが死に相応の影響を与えたとの考えを否定するのは、著しく経験則に反する」と指摘した。その上で、一審が「上級生らが重篤な状態と認識するのは予見不可能だった」とした拓郎さんの容体についても「時間の経過と共に深刻化することが考えられた」と判断。上級生らが拓郎さんを医療機関などに搬送しなかったのは、不適切だったとした。
判決は、部長や上級生が事前に酒の飲み方を注意し、一部の上級生が拓郎さんが運ばれたアパートを見回るなど被告らが一定の対応をした事実も認めた。それでもなお、上級生らの過失を問うたのは、本来はなごやかな場であるはずの歓迎会で、死亡者を出した結果を重く見たためだろう。(渡辺哲也)
(熊本日日新聞2006年11月15日付朝刊)
※ この記事へのご意見
、
ご感想をお寄せください。
あて先は
iryou@kumanichi.co.jp
無断転載は禁じます。
掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun
(c) 熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市世安町172