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| 待ち時間短縮に新システム 診察申し込み、混雑具合の確認 |
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長い「待ち時間」の解消に一役―。携帯電話やパソコンから診察を申し込める新しいシステムを導入する医療機関が、県内でも登場した。病院の窓口に行かずに診察の順番を取れ、待ち人数もリアルタイムで分かる。患者には「待ち時間が短くて済み、計画的に時間を使える」と好評、医師も「院内感染のリスクを減らすことにもつながる」と期待している。
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| 患者の診察順と待ち人数、待ち時間は院内のディスプレーでも表示される=熊本市・さかぐち小児科医院 |
「待ち人数7人、待ち時間42分」。熊本市戸島西の「さかぐち小児科医院」の専用アドレスを携帯電話に入力して接続すると、混雑の様子が一目で確認できる。携帯やパソコンで診察を申し込めば、受付窓口で申し込むのと同様に、受付番号を発行してもらえる。
同市水前寺の主婦(28)は「待ち人数を確認し、ころ合いを見計らって病院に行けるから、時間をうまく使える。高熱でぐずる子どもと院内で長時間待たずに済むようになり、助かる」と笑顔を見せる。
同医院は5月中旬に、大阪市のベンチャー企業のシステムを導入。2、3時間待ちのこともあった待合室の混雑は和らぎつつあるという。坂口正実院長は「患者を長時間待たせると心苦しい。イライラ感は他の患者や家族にも広がりやすい。待ち時間が減れば、医師も気持ちにもゆとりをもって診察できる。また、院内感染の危険性を減らすことにもつながる」と話す。
八代市松崎町の「たかの呼吸器科内科クリニック」も4月、同社のシステムを導入した。高野義久院長は「開業当初は患者が少なく、十分時間を割いて話を聞き、説明もできたが、患者が増えるとそうはいかない。待ち時間を減らすため診察時間を短くしようとすれば、説明も十分できないというジレンマがある」と明かす。
「患者には農家が多く、天気や仕事の状況をみて受診するという地域性もある。『混んでいるので、急がない人は時間をずらした方がいい』と伝える手段が欲しかった」という。
高野院長も院内感染のリスク軽減に期待を寄せる。「冬場は風邪やインフルエンザなどに感染した患者がたくさん来る。感染防止のためにも狭い待合室に長く患者を待たせることは好ましくない。現在は患者に周知している期間だが、冬場に患者が増え待ち時間が長くなれば、もっとニーズが高まると思う」と期待する。
同社によると、導入費用は最低で約35万円。現在は関西を中心に全国83の医療機関が利用している。
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| 携帯電話から患者の待ち人数や待ち時間を確認できる田中病院(熊本市)のシステム |
熊本市新市街の「耳鼻咽喉(いんこう)科・田中病院」は、02年から熊本市のコンピューターソフト会社が同病院専用に開発した受付システムを導入している。ホームページと合わせ費用は約80万円。
田中英一院長は「導入前は1時間半待ちの時もあり、苦情も確かにあった。ITを医療分野にも取り入れたいという思いがあり、6年ほど前から構想。忙しいサラリーマンやOLを狙ったが、子どもを受診させる母親もよく活用している」と手ごたえを語る。
同病院では、1日100〜140人程度を診察するが、受付システムを利用している患者は1〜3割程度。携帯などで受付を済ませた患者の待ち時間は、10分間程度で済んでいるという。田中院長は「利用率を35〜40%ぐらいに上げてもっと診察を分散できるようにしたい。医療者側は患者サービスをなかなか考えていない面もあった。今後は患者の声を十分に聞いてさらに利用しやすくしたい」と話している。(高本文明)
(熊本日日新聞2004年6月9日付朝刊くらし面) |
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