3大生活習慣病やこころ、こどもの病気など、最新治療法や先端医療の現状をお伝えします。
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ED(勃起障害)
メタボ症候群予防が効果 ストレス、心理的要因も
池田稔医師
(合志市)
「ED」という言葉が普及し、男性の勃起[ぼっき]障害についても、以前よりは抵抗なく話題にされることが増えているようです。今回は、EDが起きる仕組みについて、池田稔医師に聞きました。
「勃起障害(ED=erectile dysfunction)」とは、性交を行う際に十分な勃起(陰茎が硬くなること)が得られない、または勃起が維持できない状態をいいます。常にできない人だけでなく、時々うまくいかないことがあって困っている人もEDです。
EDはどの年代にも起こりますし、その数は全国で千二百万人以上と推定されています。みんな悩んでいるのです。決して恥ずかしいことではありません。
EDを引き起こす危険因子には、加齢、喫煙、高血圧、糖尿病、脂質異常、肥満、運動不足、うつ病、薬剤などがあります。勃起は性的な刺激で陰茎海綿体に血液が流入充満して起こる現象ですから、血管に悪影響を与える生活習慣や病気でEDが起こりやすくなります。
ここでお気づきになった人がいらっしゃるかもしれません。今年四月から始まったメタボ健診(特定健康診査)の項目とEDの危険因子がそっくりなのです。つまり、メタボリック(内臓脂肪)症候群を予防することはED予防にもなり、すでにメタボ+EDの人は、運動などを取り入れた生活習慣の改善を行ってメタボを脱却することがED治療にもつながります。
EDがメタボの始まりという場合もあります。これを読んで、がぜん張り切って運動しようとお考えのみなさん、無理は禁物ですからマイペースでお願いします。
心理的な要因からEDが起こることもあります。ストレスなどで一度うまくいかないことを経験すると、「またダメかもしれない」「うまくいかなかったらどうしよう」などと考えてしまいます。この予期不安が勃起の維持を妨げ、「またダメだった」とEDの深みに引きずり込みます。強がっていても男性はデリケートです。この点パートナーの人はご理解ください。
現在、国内で処方できるED治療薬は三種類です。それぞれに特徴がありますが、いずれも医師の診断のもとで使用すれば、安全で効果的な薬です。EDでお困りの方は、かかりつけ医にご相談ください。(泌尿器科医)
(熊本日日新聞2008年8月8日付朝刊)
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