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自殺未遂経験者らが思い 「命」考えるシンポ
 深刻な社会問題となっている「自殺」の予防について考えるシンポジウム「生命のうるおいを求めて」が4日、熊本市の県立劇場で開かれた。自殺未遂を繰り返した経験を持つ女性や、娘の自殺から立ち直ろうとする遺族らが体験を語り、命の大切さを訴えた。

自殺予防をテーマに開かれたシンポジウム=県立劇場
 県難病者支援の会(宮崎文会長)の主催。市民ら約300人が出席した。うつ病にかかり、自殺未遂を経験したことがある主婦(39)は「妊娠して、自分の身体が自分だけのものではなく、自分勝手にできないものだと悟った。子どもが命の大切さを教えてくれた」と強調。

 難病のクローン病を患う男性(42)は「難病を通して同じ苦しみを持つ仲間と親友になれ、家族のありがたさを感じた。だれもが人生を全うできるよう社会の理解が必要」と話した。8年前、自殺で一人娘に先立たれた女性(68)は「心の病がどんなものなのかを自分で勉強し、ボランティアを始めたことが、娘の死から立ち直るきっかけになった」と語った。

 座談会では、ヘルスアートクリニックくまもとの中原和彦院長や熊本・生と死を考える会の宮崎寛子会長、九州東海大学生相談室の内藤稔氏、熊本日日新聞の本田清悟記者が、それぞれの立場から「いずれ訪れる死を前向きにとらえ、遺族同士が支え合う場が重要」「うつ病対策だけでなく、自殺予防には住民の健康づくりという視点も必要ではないか」などと述べた。(横山千尋)

 (熊本日日新聞2006年2月5日付朝刊)

 
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