くまにち.コム  
3大生活習慣病やこころ、こどもの病気など、最新治療法や先端医療の現状をお伝えします。  
   
ホーム > 読むクスリ > 男性の病気一覧 >   
読むクスリ
メール健康相談
休日在宅医 お役立ちリンク
お知らせ
フリーワード検索

     
肥後医育塾
笑顔ヘルCキャンペーン
メディカルネット
デリすぱホームドクターガイド



増える脂漏性皮膚炎 カビが原因の「フケ症」
 頭皮の細胞は、一定の周期で生まれ変わる。死んでしまった細胞は、角質になって頭からはがれ落ちる。フケだ。量が多かったり、かゆみを伴ったりすると「フケ症」と呼ばれる。その多くは、カビの一種が原因になる「脂漏性(しろうせい)皮膚炎」という皮膚の病気だ。

 通勤電車などに乗っていると、背広の肩に白い粉のような物質がついている中年男性の姿を目にすることが少なくない。フケ症といわれる症状で、放っておくと脱毛の引き金になりかねないという。

 皮脂(皮膚から出る脂)が多く分泌する人によくみられる。皮膚科の専門医によると、この脂漏性皮膚炎の原因とみられるのがマラセチア菌とうカビの一種。誰の皮膚にもいる常在菌だが、脂漏性皮膚炎の人は異常に増えている。

 マラセチア菌は、皮脂をエサにしており、この菌が増殖すると、頭や顔など皮脂の多い部位に炎症が起こる。脂漏性皮膚炎が頭に起こると、炎症でかゆくなったり、フケが増えたりする。日常の生活習慣も影響する。睡眠不足や過度のストレス、脂っこい食事、野菜不足なども原因の一つになる。

 ベタベタしたフケ症の人は、毎日の洗髪が不可欠だが、乾いたパラパラしたフケ症の人は洗いすぎは逆効果だ。洗髪は1日間隔くらいがよい。

 洗髪などのセルフケアで良くならない場合、薬物療法に頼らざるを得ない。皮膚科を受診すると、マラセチア菌を殺すケトコナゾールという抗真菌剤が使われる。ローションとクリームの2タイプがあるが、頭にはローションが使いやすい。

 かゆみや炎症の強いフケ症なら、最初はステロイド剤の塗り薬を併用するケースが多い。

 皮脂の分泌の増加や脂漏性皮膚炎の悪化には、男性型脱毛症を進行させる男性ホルモンが深くかかわっているとされる。脂漏性皮膚炎と脱毛症は共通の原因があるという指摘だ。フケ症を放置しておくと、毛穴に皮脂が詰まって毛が抜けやすくなる。フケは早めに退治した方が、脱毛を防ぐことにもなるわけだ。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2006年8月19日付)

※ この記事へのご意見、ご感想をお寄せください。
あて先は iryou@kumanichi.co.jp
 
  無断転載は禁じます。
掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun
  (c) 熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市世安町172