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| 増える脂漏性皮膚炎 カビが原因の「フケ症」 |
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頭皮の細胞は、一定の周期で生まれ変わる。死んでしまった細胞は、角質になって頭からはがれ落ちる。フケだ。量が多かったり、かゆみを伴ったりすると「フケ症」と呼ばれる。その多くは、カビの一種が原因になる「脂漏性(しろうせい)皮膚炎」という皮膚の病気だ。
通勤電車などに乗っていると、背広の肩に白い粉のような物質がついている中年男性の姿を目にすることが少なくない。フケ症といわれる症状で、放っておくと脱毛の引き金になりかねないという。
皮脂(皮膚から出る脂)が多く分泌する人によくみられる。皮膚科の専門医によると、この脂漏性皮膚炎の原因とみられるのがマラセチア菌とうカビの一種。誰の皮膚にもいる常在菌だが、脂漏性皮膚炎の人は異常に増えている。
マラセチア菌は、皮脂をエサにしており、この菌が増殖すると、頭や顔など皮脂の多い部位に炎症が起こる。脂漏性皮膚炎が頭に起こると、炎症でかゆくなったり、フケが増えたりする。日常の生活習慣も影響する。睡眠不足や過度のストレス、脂っこい食事、野菜不足なども原因の一つになる。
ベタベタしたフケ症の人は、毎日の洗髪が不可欠だが、乾いたパラパラしたフケ症の人は洗いすぎは逆効果だ。洗髪は1日間隔くらいがよい。
洗髪などのセルフケアで良くならない場合、薬物療法に頼らざるを得ない。皮膚科を受診すると、マラセチア菌を殺すケトコナゾールという抗真菌剤が使われる。ローションとクリームの2タイプがあるが、頭にはローションが使いやすい。
かゆみや炎症の強いフケ症なら、最初はステロイド剤の塗り薬を併用するケースが多い。
皮脂の分泌の増加や脂漏性皮膚炎の悪化には、男性型脱毛症を進行させる男性ホルモンが深くかかわっているとされる。脂漏性皮膚炎と脱毛症は共通の原因があるという指摘だ。フケ症を放置しておくと、毛穴に皮脂が詰まって毛が抜けやすくなる。フケは早めに退治した方が、脱毛を防ぐことにもなるわけだ。(南里秀之)
(くまにちコム「健康・医療」2006年8月19日付) |
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