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在宅医療推進へ ドクターネット 熊本市の医師29人が結成
 熊本市の医師二十九人が「熊本在宅ドクターネット」を結成、相互協力しながら在宅医療に取り組んでいる。

 日本人の約60%は自宅での「看取り」を望んでいるが、その望みがかなうのは約15%という。こんな現状を打開するため、長崎市の開業医らが二〇〇三年三月、「長崎在宅Dr.ネット」を旗揚げ。“二十四時間、三百六十五日対応”を掲げて在宅医療を推進。全国のモデルになった。

 「熊本在宅・・・」は今年三月、在宅医療に関心の高い開業医らが集まり誕生した。お手本は長崎。七月三日には熊本市内のホテルで聖路加看護大の山田雅子教授を招き初の学術講演会を開催。がん患者が退院し在宅に移行する際の支援方法などを学んだ。

 現在、二十三の医療機関が参加。同市田崎三丁目で開業する田島和周[かずひろ]さん(46)が事務局長を勤める。「患者さんが在宅医療を受けたくても、往診する開業医が少ない。在宅主治医が見つからないという理由で病院から自宅に帰れない患者さんをなくしたかった」。そう話す田島さんは熊本大病院神経内科の勤務医だったが、がん患者の痛みを和らげる医療用麻薬を使う疼痛[とうつう]治療なども往診でこなす。

 メンバーが休みを取りやすくするため、患者一人に主治医と副主治医がつく。内科医が多いため、皮膚科や眼科、耳鼻咽喉[いんこう]科、麻酔科、脳神経外科といった専門性の高い診療科の開業医や病院勤務医と協力し合う。田島さんは「私たちは病気の種別にかかわらず、在宅医療を望まれる患者さんは往診します」と話している。(南里秀之)

 (熊本日日新聞2008年7月25日付朝刊)
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