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| 注意!!子どもの肥満 目立つ小学4、5年男子 |
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小学四、五年生の男子に肥満が目立ち、中には高脂血症などで治療が必要なケースも。熊本市医師会(同市本荘)が同市の全小学生を対象にした肥満度実態調査の結果がまとまった。肥満度20%以上の肥満傾向のある児童の割合はやや改善したものの、二次検診を実施した四年生の中には、肥満による合併症を発症している事例があった。(田端美華)
同医師会の小児生活習慣病予防検診班の杉野茂人委員長は「将来のメタボリック(内臓脂肪)症候群の予備軍というより、すでに治療が必要な深刻なケースが出ている」と注意を呼び掛けている。
同調査は、熊本市が一九八八(昭和六十三)年度から子どもの健康づくりの一環として、同医師会に委託して毎年実施している。
同市内の全小学生約三万九千五百人の昨年四月の学校検診のデータを基に、肥満度を調査。その結果、肥満傾向のある肥満度20%以上の割合は7・53%で、前年度に比べ0・48ポイント減。二〇〇一年度の11・13%をピークに緩やかに減少していた。
学年や男女別にみると、四年生以降の男子に肥満傾向が目立ち、特に四、五年生の男子は、いずれも肥満度20%以上の割合が10%を超えていた。
さらに四年生の肥満傾向のある児童六百七人に対しては、昨年十一月、血液検査や問診などの検診を実施、三百六十八人が受診した。
高血圧、高脂血症、血糖値、尿酸値など七項目を調べ、57・3%(二百十一人)が「異常なし」と判定されたものの、「要指導」が20・7%(七十六人)、専門医による精密検査や治療が必要と判定された児童も22・0%(八十一人)いた。
肥満度が高くなるにつれ異常が見つかるケースが多く、肥満度50%以上の8・2%(三十人)は全員、治療が必要とされた。
肥満に伴い、高脂血症、肝機能障害、高尿酸血症を併発している恐れがあるとされた児童が七十六人もいた。
また高脂血症を引き起こす悪玉コレステロールであるLDLコレステロールの平均値も、110・92mg/dlと前年同様、依然として高い数値を示している。一般的に大人の正常値は60〜140mg/dlとされ、子どもは130mg/dl)以下。数値は低いほど良いとされている。
杉野医師は「肥満傾向はやや改善しつつあるが、LDLコレステロール値は減っておらず、生活習慣や食事の内容をあらためて見直す必要がある」と話している。
◇肥満度(%)
100×(実質体重―標準体重)÷標準体重で求められる。標準体重(kg)は、国が統計値を示しているが、一般的には身長(メートル)の2乗×22でも求められる。肥満度20%以上が肥満とされ、29%までが軽度肥満、30〜49%が中度肥満、50%以上が高度肥満。高度肥満はさまざまな合併症を伴っている可能性が高い
●トランス脂肪酸控えて 田中敬子・管理栄養士に聞く
熊本市の全小学生を対象にした肥満度実態調査では、食生活をはじめとする生活習慣の見直しの必要性が浮き彫りになった。発達に見合ったエネルギーや栄養を取るためには、どのような点に注意すればいいのか。慈恵病院(同市島崎)の田中敬子管理栄養士に小学生の栄養と食事の在り方を聞いた。
―今回の調査では四、五年生の男子に肥満が目立ちました。
「二次検診の対象となった四年生は、食生活の面で独自の食意識が芽生える時期。幼児期とは異なり、自分の好みで選び、買って食べるようになる。特に男子は成長に伴う食欲に任せ、食べ過ぎてしまう傾向も。全般的にお菓子や脂物を取りすぎています」
―発達に見合った食生活で重要なことは。
「子どもは常に心も体も成長していることを、忘れないでほしい。まずは家庭で、食事の大切さや食べる喜びを教えないといけない。食事をしながらのだんらんは、子どもに満足感を与え、心の成長にも良い影響を与えます」
―生活習慣病を予防するための食事は。
「食事の時にごはん・パンなどの主食、肉・魚などの主菜、野菜・キノコ・海藻類などの副菜がそろっているかをチェックすべきです。脳を活性化する味噌(みそ)や消化が良い豆腐・納豆など、日本の伝統的食材の良さを見直すことも重要。緑黄色野菜などを子どもが食べたがらない場合は、シチューやスープに入れたり、薄切りの肉やライスペーパーで巻いて食べるなど、ちょっとした一工夫で食べやすくなります」
―注意すべき食品は。
「市販の揚げ物などの加工食品でしょう。マーガリンなどに含まれ、油を加熱する過程などで作られるトランス脂肪酸は、取りすぎると動脈硬化の原因になるともいわれています。米国ではトランス脂肪酸の含有量が多い調理油を規制する動きもあります。トランス脂肪酸を多く含むような脂物は控えめにした方がいいでしょう。油を多く使うファストフードやスパゲティ、ラーメンなどのカタカナメニューは、日曜日だけ食べるなど、各家庭でルールをつくってみてはいかがですか」
(熊本日日新聞2008年3月22日付朝刊)
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