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| 子供に薬の安全使用を WHOが国際キャンペーン |
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十五歳未満の子供は世界人口の約三割。しかし薬の多くは大人向けに開発され、効き目や安全性の試験も大人が対象だ。このため子供への使い方が明確でなく、投与できなかったり、誤って使われたりする場合がある。
世界保健機関(WHO)は、こうした現状の改善に向けて国際キャンペーンを始めた。各国政府や研究者らに情報の共有化や法整備、研究の促進を呼び掛けるほか、子供に使われる薬の監視活動も支援する方針だ。
大人と子供では体の水分や脂肪の割合が違い、肝臓や腎臓の大きさも違う。体内で起こる薬の分解や排出といった反応に差が出るので、子供にとって適切な用法と用量を決める必要がある。
しかしWHOによると、子供への使い方が明記してある薬は全体の三分の一以下にすぎない。先進国でも子供の半数余りが、子供への使い方の明確でない薬や、子供への使用が認められていない薬を使っているという。
使い方を誤れば事故につながることがある。実際、事故になりかねない副作用の発生率は、子供で大人の三倍という調査結果があるほどだ。このほか途上国では、子供に必要な薬が不足しているという問題もある。
WHOは今回のキャンペーンの目標として、既存の薬について子供への安全性と有効性を調べる研究を促すことや子供向けの新薬の開発、さらに薬が入手できない子供たちに必要な薬が届く仕組みづくりを掲げた。
研究開発では特に、途上国で問題となっている(1)既存の薬が効かない結核(2)結核とエイズの二重感染(3)新薬開発が進まない住血吸虫症などいわゆる「忘れられた病気」の治療法開発を今後五年間の重点課題に据えている。
(熊本日日新聞2008年2月23日付朝刊)
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