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難病の肺動脈性肺高血圧症治療薬を発売、ファイザー
 厚労省は、勃起(ぼっき)不全治療薬「バイアグラ」の有効成分シルデナフィルクエン酸を使ったファイザー社(東京都渋谷区)の肺動脈性肺高血圧症治療薬「レバチオ錠」の製造販売を承認した。

 レバチオは、ホスホジエステラーゼ5(PDE5)という酵素の働きを妨げ、平滑筋の弛緩(しかん)作用があるサイクリックGMPの分解を抑える。

 その結果、肺動脈の平滑筋が弛緩(しかん)し、肺動脈圧と肺血管抵抗が低下、血圧を下げる。

 ちなみに「バイアグラ」は、陰茎海綿体に存在するPDE5の働きを阻害し、陰茎平滑筋を弛緩させ陰茎を勃起させる。英ファイザー社の研究所で合成された。全世界でこれまでに3、500万人以上が服用した経験があるという。

 肺動脈性肺高血圧症の病理にもPDE5が関与している説が広まるとともに、患者の治療に役立ててほしいという要望が米ファイザー社に寄せられ、肺動脈性肺高血圧症治療にシルデナフィルを使った場合の安全性と有効性を確認。2000年に臨床試験が始まり、05年6月と10月に、米国とEUでそれぞれ承認された。

 日本では07年2月に承認申請され、厚労省が患者5万人未満の希少疾病用医薬品に指定していた。国内の患者数は約6、000人と推定されている。通常、成人には1回20rを1日3回投与する。血管を拡張するエポプロステノールという薬剤との併用で6分間の歩行距離で判定する運動耐容能や肺の血行がさらに改善されるという。

 肺高血圧症は、肺動脈が上昇する病態の総称。肺動脈性肺高血圧症のほか、左心性疾患に伴う肺高血圧症、肺疾患及び(または)低酸素血症に伴う肺高血圧症、慢性血栓症及び(または)塞栓(そくせん)性疾患に伴う肺高血圧症、その他の肺高血圧症の5つに大別される。(南里秀之)

(くまにちコム「健康・医療」2008年2月10日付)
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