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国内初の小児用ADHD治療薬承認
 厚生労働省は、適正な流通管理の条件を付けて、国内初の小児用ADHD(注意欠陥・多動性障害)治療薬「コンサータ錠」(一般名・塩酸メチルフェニデート)の製造販売を承認した。

 コンサータは、米ジョンソン・エンド・ジョンソングループのヤンセンファーマ社(東京都千代田区)が開発した、塩酸メチルフェニデートを有効成分とする放出制御型の徐放剤。浸透圧を利用した独自の製剤技術を採り入れており、薬物が持続的に血液中に放出される。

 1日1回の服用で、有効成分の血中濃度が約12時間にわたって維持される。ADHDの主症状である不注意や多動性、衝動性のいずれにも改善効果がある。

 2000年8月、米国が初めて承認。以来、世界66カ国が小児期または青年期のADHD治療薬として承認している。

 作用機序は完全に解明されていないものの、脳内の神経細胞間で情報を伝達する神経伝達物質(ドパミンとノルアドレナリン)の働きを活発化させ、ADHDの症状を改善するとみられている。

 日本ではコンサータと同じ有効成分の難治性うつ病やナルコレプシーの治療薬「リタリン」が、多幸性を催す覚せい剤のように使われて社会問題化している。このため厚労省と製造販売会社のノバルティスファーマ社はリタリンの効能・効果の一部削除と流通管理体制を厳しくすることで合意している。

 コンサータは、ヤンセンファーマ社が市販開始時までに医師、薬剤師らの第三者委員会を設置。適正使用できる医師や医療機関、薬局をリストアップし、限定販売する。

 (熊本日日新聞2007年11月7日付夕刊メディカル)
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