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厚労省、慢性鉄過剰症の治療薬を優先審査品目に指定
 厚生労働省は、ノバルティスファーマ(東京都港区)が承認申請中の慢性鉄過剰症の治療薬「エックスジェード」(一般名デフェラシロクス)を、他の薬剤に優先して承認審査する優先審査品目に指定した。

 人の体内には、過剰な鉄を排せつする機能がない。このため雄血の際には鉄が体内に蓄積する。頻繁に輸血を繰り返すと、鉄が蓄積され続けて鉄過剰症を発症する。輸血が原因の鉄過剰症に対する唯一の薬物療法は「鉄キレート療法」と呼ばれ、体内や組織内に存在する鉄と結合する薬剤を使い尿や便と一緒に鉄を体外に排出させる。

 現在、慢性鉄過剰症の薬物療法に使われる薬剤は「デスフェラール」(一般名メシル酸デフェロキサミン)のみだが、輸血を何度も繰り返し体内に蓄積された鉄を取り除くには連日、注射を打つ必要があり、重い負担を強いられている。

 エックスジェードは1日1回、経口投与の鉄キレート剤。連日の注射が適当でない患者には新しい選択肢になる。厚労省の未承認薬使用問題検討会議は2006年7月、早期の承認申請をノバルティスファーマ社に要望した。現在、米国、EUなど世界約80カ国で承認済み。サラセミア、鎌状赤血球症、骨髄異形成症候群などの基礎疾患があり、輸血が原因の鉄過剰症患者に広く使われている。(南里秀之)

(くまにちコム「健康・医療」2007年9月25日付)
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