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禁煙、薬で手助け 一般向けパッチ剤相次ぎ登場
一般用医薬品では禁煙薬市場を独占しているニコレット。今後は医家向けからスイッチされたパッチ剤が相次ぎ発売されるため、競争が激しくなるとみられる=熊本市江越2丁目、コスモス薬品くまなん店
一般向けの禁煙補助剤三製品が、夏までに全国の薬局・薬店に相次ぎ登場する。いずれも皮膚からニコチンを吸収し、禁煙に伴うイライラ感など離脱症状を和らげるパッチ剤(貼付剤)。大手ドラッグストアは、店頭で売る薬剤師の研修会を開くなど、“禁煙薬戦争”への備えを急ぐ。
喫煙は、たばこに含まれるニコチンを離せなくなる「ニコチン依存症」という病気。朝の起床後、たばこにすぐ手を伸ばす人は依存度が高い。健康に悪いと分かっていても止められず、日常生活に入り込んでいる。
この生活習慣病の治療を助けるのが禁煙補助剤。これまで店頭で買えるのは武田薬品工業のガム剤「ニコレット」のみ。ノバルティスファーマが扱うパッチ剤「ニコチネル」は医師の処方せんが必要な医家向けだった。ところが医家向けに、ファイザーが五月八日、飲む禁煙薬「チャンピックス」を発売する。国内の臨床試験では患者五百十五人の平均禁煙率は58・5%。ニコチネルを6ポイント以上上回った。
ノバルティスは「ニコチネル」を医家向けに残しつつ、一般向けにも参入。さらにジョンソン・エンド・ジョンソンが「ニコレットパッチ」、グラクソ・スミスクラインもパッチ剤「シガノン」を輸入。ジョンソンは武田薬品、グラクソは大正製薬を通じ販売する。発売時期はグラクソが「夏」、残る二社は「近く」。販売価格は三社とも未定という。
この三製品はスイッチOTC(オーバー・ザ・カウンター)と呼ばれ、医家向けを一般向けに移行(スイッチ)した。薬効が強い分、副作用も強く、薬剤師が書面で客に説明して売ることが義務付けられている。
このため大手ドラッグストアなどでは、発売前に最前線に立つ薬剤師の研修を始めている。九州でもコスモス薬品(福岡市)が五月二日、上益城郡益城町のグランメッセ熊本に全国二百七十二店の店長を集めた定例会議に合わせ、薬剤師の研修会を開き、薬効や売り方などを徹底する。(南里秀之)
(熊本日日新聞2008年4月28日付夕刊)
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