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| ファイザー、「世界禁煙デー」を機に全社禁煙 禁煙治療者には五千円の医療費補助 |
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ファイザー社(東京都渋谷区)は28日、「世界禁煙デー」の5月31日を機に勤務時間内は全社員禁煙にする、と発表した。社員規模1000人以上の大企業が勤務時間内の全社員禁煙に踏み切るのは、同じ米国系医薬品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン社(東京都千代田区)に次いで国内2例目。
■イベント会場や敷地も終日禁煙
ファイザーが開発した国内初の飲む禁煙治療薬「チャンピックス錠」(一般名バレニクリン酒石酸塩)の薬価の算定方式が26日開かれた中央社会医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)の総会で了承。4月18日に薬価収載(公定価格公表)され、5月8日発売する。これを念頭に禁煙や非喫煙者が喫煙者の吐いたたばこの副流煙で健康被害になる受動喫煙防止に対する企業姿勢をアピールする狙いがある。
禁煙の対象は、役員、社員、準社員、契約社員、製造契約社員、長期アルバイトの総勢約4800人。通常の社内での勤務時間のほか、社内外での特約店や代理店などとの打ち合わせなどの際も禁煙。本社・営業所・工場の建物と敷地をはじめ、社有の自動車、社が主催・共催するイベント会場・敷地も終日禁煙エリアにする。ただ昼食時や休憩時間は除く。
これに先立ち、社内禁煙啓発キャンペーンを4月1日、スタートする。同日から10月31日までの間に医療機関を受診し、禁煙に成功した社員には一律5、000円助成する。また社内募集したスローガン「吸うその手、反対向けVサイン」を刷り込んだ禁煙啓発ポスターを作成、全国の営業所や工場のオフィスに掲示し禁煙の徹底を呼びかける。
■禁煙治療薬戦争本格化へ
現在、国内で販売されている禁煙治療薬はスイス系のノバルティスファーマ社(東京都港区)のパッチ剤「ニコチネル」と武田薬品工業(大阪市)が扱うガムタイプの「ニコレット」の2剤。ともに喫煙がニコチン依存症という病気であることに着目し、たばこの代わりにニコチンを補給することで、禁煙に伴うイライラ感などの離脱症状を和らげる。
これに対しチャンピックスはニコチンを含まない。脳内のニコチン受容体と容易に結合することによって、離脱症状や喫煙したい気持ちを抑える。ただ先行発売されている米国などでは服用者の一部に自殺願望などが起こることが報告され、FDA(米国食品医薬品安全局)が警告を発している。
国内では生活習慣病の予防対策として4月に特定健診が開始され、禁煙や非喫煙者が喫煙者のたばこの副流煙で健康被害を起こす受動喫煙への関心が、これまでになく高まるとみられる。ファイザー、ノバルティス、武田薬品のほか、英国系のグラクソ・スミスクライン社(東京都渋谷区)も大正製薬(東京都豊島区)とタイアップして年内にパッチタイプの禁煙薬を共同発売する準備を進めており、欧米の外資系製薬会社主導で「禁煙治療薬戦争」が本格化するとみられる。(南里秀之)
(くまにちコム「健康・医療」2008年3月28日付)
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