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| 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の代表的な治療薬の有効性 直接比較 |
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COPD(慢性閉塞性肺疾患)の代表的治療薬であるサルメテロール/フルチカゾンプロピオン酸エステル配合剤(日本での商品名アドエア)ディスカスとチオトロピウム臭化物水和物(商品名スピリーバ)ハンディヘラーの2剤の有効性を直接比較した「インスパイア試験」の結果が、米医学雑誌『アメリカン・ジャーナル・オブ・レスペレトーリ・エンド・クリティカル・ケア・メディスン』に掲載された。
それによると、COPDの増悪率への影響は同程度だったものの、健康状態や生存率への影響はアドエアを使った患者が良好だった。
インスパイア試験は、アドエアとスピリーバの2剤の効果を比較するため、欧州で実施された2年間の臨床試験。重症のCOPD患者1、300人以上が参加し、COPD増悪の頻度や関連する結果の相違を初めて調べた。主要評価項目はCOPDの増悪(症状の急激な悪化)だった。
試験結果によると、COPD増悪の頻度は、アドエア群1.28回/年、スピリーバ群1.32回/年で、有意差は認められなかった。ただアドエア群の増悪には抗生物質、スピリーバ群の増悪には経口のステロイド剤を投与される患者が多く、COPDに対し2剤は異なった効き方をすることが示唆された。
さらにアドエア群は、スピリーバ群と比較して、患者のすべての死因による死亡リスクを52%減少させた。死亡リスクの減少は、治療開始13週目からみられ、104週間の試験期間を通じて認められた。またSGRQという指標を用いた「生活の質」の評価でも、アドエア群は試験開始早期から改善がみとめられ、全試験期間を通じて継続していたという。
安全性と忍容性では、肺炎の発生率がアドエア群8%、スピリーバ群4%、カンジダ症がアドエア群6%、スピリーバ群3%で、スピリーバ群が優った。ゴールの104週目までに試験を中止した患者の割合は、スピリーバ群41.7%に対しアドエア群34.5%で相対的なリスク比はスピリーバ群が高かった。
アドエアは英グラクソ・スミスクライン社が開発し、国内では成人の喘息治療薬として承認済みだが、COPD治療薬としては厚労省が承認審査中。一方、スピリーバは独ベーリンガーインゲルハイム社が開発し、国内でもCOPD治療薬として承認済み。(南里秀之)
(くまにちコム「健康・医療」2008年2月4日付)
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