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肺の生活習慣病、早期発見を 動脈硬化、歯周病など併発も
 たばこが主因とされる肺の生活習慣病、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)の早期発見、早期治療を、かかりつけ医と専門医が協力する医療連携で進めよう。こうした視点で世界COPDデー(十一月十四日)の日本委員会(委員長・福地義之助順天堂大客員教授)が啓発活動を続けている。

 COPDは慢性気管支炎や肺気腫を包括した病名で、有害な粒子やガスに対する肺の炎症により呼吸困難を起こす慢性の呼吸器疾患。息切れやせき、たんなどが増える。

 全国で患者は推定約五百三十万人。西村正治北海道大教授らがJR札幌駅で十一月に約五百人の肺機能を調べたところ、COPDの疑いのある人は9・5%いた。

 高齢者にはありふれた病気といえる。年間死者も徐々に増え一万五千人近くに上るのに、受診者は二十二万人と少ない。息苦しくなって初めて受診するのがほとんどだ。

 背景には、開業医に呼吸器科医が少なく、人々の関心もまだ低く、診断が遅れがちになっている事情がうかがえる。

 福地客員教授は「COPDは全身に影響する病気で動脈硬化や骨粗しょう症、歯周病などを併発しやすい。かかりつけ医が気付いて専門医と連携してほしい」と訴える。

 相沢久道久留米大教授は早期発見に「肺年齢」活用を勧める。呼吸の空気の流れを測る医療機器スパイロメトリーが診断に必要で、その値と身長から肺年齢を算出する。

 相沢教授の調査によると肺年齢は平均して、その人の年齢より喫煙者で五―七歳、COPDの軽症で十歳高い。健診などにスパイロメトリーを取り入れ肺年齢を出せば、患者にインパクト十分。軽症段階で早期発見し、禁煙を促して症状進行を遅らせる治療もできる。

(熊本日日新聞2007年12月1日付朝刊)

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