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受動喫煙と「タバコ病」の関係研究
 喫煙者が吐いたタバコの副流煙を吸い込む受動喫煙は、喫煙未経験者の慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)の主要な危険因子(リスクファクター)になることを、英医学誌『ランセット』が掲載した。

 喫煙がCOPDの主要な危険因子になるのは広く知られているが、受動喫煙の影響を調べた疫学研究はほとんど例がなかった。

 ランセットの記事によると、英・バーミンガム大公衆衛生学・疫学科の中国人医師らのグループの疫学研究「広州バイオバンク・コホート試験」の結果に基づく。中国南部で2003年〜06年に50歳以上の20430人を登録。このうち喫煙未経験者15379人(女13602人、男1777人)のデータから受動喫煙とCOPD、呼吸器症状の関連性を分析した。

 COPDの診断は、スパイロメトリーを用い、国際的な診断基準になっているGOLDガイドラインに沿った。

 受動喫煙者を副流煙の高度曝露群(40時間/週、5年以上曝露)と軽度曝露群(40時間/週、2年未満曝露)に分類し比較した。高度曝露群はCOPDのリスクが有意に増大。呼吸器症状全般の発現頻度も有意に増加した。中国人医師は「中国では受動喫煙で1900万人の喫煙未経験者がCOPDで死亡していると推計される。極めて深刻な事態だ」と警鐘を鳴らしている。

 COPDは、別名「タバコ病」とも呼ばれ、喫煙との因果関係が深い。2020年ごろ、世界の死亡原因の3位になると予想されている。国内の患者は現在、530万人以上と推計されてる。

(熊本日日新聞2007年10月24日付夕刊メディカル)

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