



|
禁煙で死者31万人減!? 東女医大教授ら研究チーム試算
置換療法などの促進重要 |
 |
 |
 |
禁煙を試みる人を増やせば、今後二十年間でたばこが原因となる肺がんと心筋梗塞(こうそく)などの心疾患による死者を最大で約三十一万人減らせる。山口直人・東京女子医大教授らの日米共同研究チームが、禁煙効果の試算結果を東京で開催されたがん予防大会で発表した。
研究チームのジョナサン・サメット米ジョンズホプキンス大教授は「たばこ税引き上げなどの施策で禁煙試行者を増やすことが重要だ」と指摘した。
二〇〇三年の国民健康・栄養調査の喫煙率調査から算出した喫煙者は約三千万人。現状は毎年7%が禁煙を試み、うち5%が禁煙に成功していると想定されている。
また、〇六年からは、ニコチンパッチなどのニコチン置換療法(NRT)による禁煙治療に保険が適用され、現状のNRT利用率は15%とみられている。
試算は、NRTを利用すると禁煙成功率が10%に増えるとして、NRT利用率、禁煙試行率が増えたときに、肺がん、心疾患の死者がどれだけ減るかを段階ごとに計算した。
NRT利用率が現状のままでも、禁煙試行率が米国並みの40%になれば、二十年間に肺がん死四万五千八百人、心疾患死五万六千四百人、計十万二千二百人を減らせる。
喫煙者全員が毎年禁煙を試みてNRTを利用した場合は、肺がん十三万七千三百人、心疾患十七万三千百人、計三十一万四百人の死亡を防げる計算になるという。
山口教授は「保険による禁煙治療は長期間喫煙者が対象だが、喫煙期間が短い若い人も利用できるようにするなど、総合的な対策が必要だ」と話している。
(くまにちコム「健康・医療」2007年9月1日付)
|
|
 |
 |
 |
|
|