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| 乳幼児を持ち喫煙する母親の半数近くは妊娠中も喫煙、ファイザー調査 |
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乳幼児を持ち喫煙している母親の半数近くが、妊娠中にも禁煙していなかったか、禁煙を試みたものの失敗していたことが、「乳幼児を持つ喫煙者の、子どもの受動喫煙に関する意識調査」で明らかになった。
調査は、就学前の乳幼児を持ち喫煙している全国の親600人(男300人、女300人)を対象に、ファイザー社(東京都渋谷区)が3月26日から3日間、インターネットを使って実施した。乳幼児を持ち喫煙している親が、子どもへの受動喫煙をどの程度認識し、どんな行動を取っているか実態を探るのが狙い。600人の子どもの年齢は0歳から5歳未満まで1歳刻みで各100人、5歳以上で100人。
■家庭の「完全禁煙」は10%
まず受動喫煙(非喫煙者が喫煙者の吐くタバコの煙を吸い込むこと)が、子どもの健康に悪影響を与えることを知っているか尋ねたところ、99.4%の親が「詳しく知っている」「何となく知っている」と回答した。ところが子どもと一緒にレストランやカフェに行ったとき、「必ず禁煙席にする」とした親は41.2%にとどまった。しかも母親(38.7%)よりも父親(43.7%)の方が、禁煙席にする割合が高かった。
車に乗って喫煙する親の58.1%は、子どもが同乗していても喫煙し、その割合は母親(69.0%)が父親(50.0%)を上回っている。
家庭(自宅)の喫煙環境は、完全禁煙は10.2%どまり。家族の前では禁煙など「分煙」が76.2%で主流だった。
子どもの幼・保育園を選ぶ際、園内の喫煙環境を「気にする」は41.5%と少数派だった。
■8割は禁煙を強く希望
自分の子どもが将来タバコを吸うことには、81.2%が「絶対に吸わないでほしい」「なるべく吸わないでほしい」と都合の良い回答。その一方で、将来子どもにタバコを吸い始めるきっかけを与えるのは、誰の影響が強いと思うかとの質問には、67.3%が「親」と回答。子どもに悪影響を与えると分かりつつ喫煙している実態が浮かんだ。
乳幼児を持ち喫煙している母親の45.3%は妊娠中も禁煙しなかった、または、禁煙に挑んだがしくじったと答えた。乳幼児を持ち喫煙する親の58.7%は配偶者(パートナー)も喫煙者だ。
ただ80%近くの親は「なるべく早くやめたい」「いつかはやめたい」と禁煙を強く望んでいる。しかも約75%は禁煙経験者。「妊娠・出産」(59.5%)、「健康のため」(31.2%)、「タバコの値上げ」(23.6%)、「家計のため」(14.5%)といった理由を挙げている。
■家庭内の完全禁煙が不可欠
今回の調査結果に対し、国立成育医療センター(東京都世田谷区)の原田正平・総合診療部成人期診療科医師は「親の喫煙は、子どもの呼吸器症状を増やし肺の成長を遅らせる。子どもの受動喫煙は、喫煙場所を限定しても、子どもがいない時に喫煙しても、完全には防げない。子どもを受動喫煙の弊害から守るには家庭内の完全禁煙が不可欠。親として子どもの受動喫煙の危険性を認識し、自分自身や家族の禁煙を望みたい」とコメントしている。
米国社会保健福祉省の公衆衛生長官の2006年報告書「受動喫煙の健康影響」によると、子どもの受動喫煙は、乳幼児突然死症候群、急性呼吸器感染症、中耳炎、重症気管支ぜん息などの危険性を高める。また虫歯などの原因にもなる。世界保健機構(WHO)は5月31日を「世界禁煙デー」とし全世界に禁煙を呼び掛けている。今回のテーマは「タバコの煙のない環境」で、受動喫煙を念頭に完全にタバコの煙のない環境づくりを訴える。
(南里秀之)
(くまにちコム「健康・医療」2007年5月20日付)
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