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禁煙に挑戦、半数以上が失敗 それでも再チャレンジには意欲
 今年1月から10月中旬までの間に、喫煙者4人のうち1人は禁煙に挑んだものの、既に半数以上は失敗―。ノバルティスファーマ社(東京都港区)の「禁煙成功者vs失敗者 意識と行動の追跡調査2006」で、こんな結果が浮かんだ。ただ失敗者の95%は「いずれ禁煙したい」と再チャレンジに意欲を燃やしているという。

 調査は、インターネットを使い10月14日から3日間、20〜50歳代の喫煙者7091人を対象に実施。このうち23・8%の1209人が1月から調査期間までに禁煙に取り組んだと回答した。

 まず、禁煙挑戦者に「きっかけ」を尋ねたところ、60・2%が「7月のたばこ増税」を挙げた。健康だけでなく、経済的理由も禁煙を決心する重要な要因になることが分かった。

 次に現在も禁煙を続けているか聞いたら、「依然取り組んでいる」は47・4%。残る52・6%は既に断念していた。断念の時期は、1カ月以内52・0%、2カ月以内27・8%。合わせて約80%の人が2カ月以内に断念しており、ニコチンの離脱症状が強い禁煙し始めほど失敗の落とし穴に入りやすい。

 禁煙で用いた方法のトップは「気合とがまん」の49・5%、続いて「水やガムなどで紛らわせた」42・7%、「たばこを捨てた」20・3%がトップ3。ところが禁煙の継続では、「気合とがまん」派は57・1%が既に失敗、継続中は42・9%で、心意気だけでの禁煙の難しいが浮かんだ。

 失敗理由のトップ3は、1位「仕事などのストレス」54・6%、2位「吸いたい衝動を抑えられなかった」51・3%、3位「1本くらいとつい吸った」36・8%。

 ただ一方で、禁煙断念派のうち「再挑戦したい。その時期も既に決めている」19・9%、「時期は未定だが、近いうちに再挑戦したい」52・0%、この2つを合わせると71・9%。これに「しばらく予定はないが、いずれ禁煙したい」23・5%を含めると、実に95.4%が禁煙を考えている。

 一方、禁煙成功派をみると、「インターネット活用」の70・0%と「禁煙外来受診」の69・2%が拮抗(きっこう)。「周囲の喫煙者を避けた」(59・7%)や「酒席を避けた」(58・7%)も高率だった。

 さらに成功派に体調面や生活・心理面の変化を聞いた。その結果、体調面は「タンが絡まなくなった」37・1%がトップ、次いで「体臭や口臭が気にならなくなった」の35・0%。女性の成功者(164人)に限ると30・5%が「肌が改善した」と回答した。

 生活・心理面は、「お金が節約できる」が47・0%でトップ。2位「喫煙場所を探す苦労がなくなった」42・4%、3位「たばこを吸いたいと特に思わなくなった」41・5%。

禁煙に関しては、今年4月の診療報酬改定で常習喫煙者はニコチン依存症患者とみなされ、医師の禁煙指導(禁煙外来)に公的医療保険が適用され、6月にはニコチンパッチ(商品名ニコチネルTTS)も適用対象になった。ただ禁煙挑戦者の72%は禁煙外来、73%はニコチンパッチへの保険適用を知らなかったと回答、「知っていた」のはともに30%にも満たなかった。(南里秀之)

 (くまにちコム「健康・医療」2006年12月8日付)

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