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トゥレット症候群 神経症状重く、通学不能も
 トゥレット症候群の子供の二割が「不登校」の経験者で、七割近くは適切な診断や治療を受けられずに病院を替えていたことが、患者アンケートで初めて分かった。

 同症候群の症状が、患者の日常生活にどんな影響を及ぼしているかの実態を探るため、NPO法人「日本トゥレット協会」(東京都中央区)が会員百六人を対象にアンケート、結果をまとめた。

 それによると、「トゥレット症候群を発症した後も学校に通っているか」との質問に、20%が「通っていない」「通ったり通わなかったりを繰り返した」と回答。その具体的な理由(重複回答)として、85%は「症状が重く肉体的に通えなかったり、勉強についていけなくなった」、65%は「学校で症状をからかわれたり嘲笑(ちょうしょう)されたりした」を挙げた。同症候群に対する教育現場の理解不足の一端が明らかになった。

 「トゥレット症候群と診断される前に病院を替わったか」との問いには、66%が「替わった」と答えた。確定診断前には、69%は「チック」と診断されていた。ただ「くせ」と言われた患者も5%おり、専門医の小児神経科や児童精神科の医師不足もあらためて浮き彫りになった。

 併発症として、集中力がなくなったり、席を突然離れたりする「AD/HD」の症状が認められる患者が36%おり、症状発散の場がなく苦しむ子供が少なくないことがわかる。また何度も手を洗ったりする強迫性障害や睡眠障害の患者もそれぞれ20%、17%いた。

●トゥレット症候群

 病名は1885年に発表した仏の神経科医ジル・ドゥ・ラ・トゥレット博士の名前にちなむ。「運動チック」(まばたき、顔しかめ、首振りなど)と「音声チック」(咳払い、鼻すすり、叫び声など)といった症状が一年以上続く神経の病気。症状は突然現れ、反復される。自己コントロールが難しい。肉体的、精神的に苦しく日常生活に支障を来す。発症は1000人に1人とされ、6歳から8歳ころ気付くケースが多い。AD/HD(注意力欠陥/多動性障害)や強迫性障害との合併が少なくない。患者の約3分の1は大人になって症状が軽くなる。

  (熊本日日新聞2006年10月18日夕刊掲載)

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