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| 夜尿症 生活指導と薬組み合わせて |
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五〜六歳ごろを過ぎても、毎晩のようにおねしょが続く夜尿症。さまざまな研究で、そのメカニズムが解明されている。東京都世田谷区で開業する日本夜尿症学会の帆足英一理事長は「夜尿症のタイプに応じた適切な治療で治ることを分かってほしい」と話す。
帆足理事長によると、夜尿症は三つのタイプに分類される。一つは、一晩の尿量が非常に多い「多量遺尿型」。尿を濃くし、尿量を減らす働きをする抗利尿ホルモン(バゾプレシン)の夜間分泌量が少ないために起こる。
二つ目は、ぼうこう自体の機能や、ぼうこうに関係する自律神経系に問題がある「排尿機能未熟型」。ぼうこうにたまる尿量が少なく、夜間だけでなく昼間も頻尿になる傾向があるという。
三つ目は、多量遺尿型と排尿機能未熟型の双方の側面を持つ「混合型」。前の二タイプに比べ治りが遅いとされる。
治療はまず、夜間の尿量や尿の濃さを調べたり、日中にためられる最大尿量を測定したりするなどして、どのタイプの夜尿症かを診断。その後、生活指導と薬剤の投与を組み合わせ治療する。
生活指導の三原則は「起こさず、あせらず、しからず」。帆足理事長は「夜中に起こすと睡眠のリズムが乱れ、抗利尿ホルモンの分泌量が減ってしまう。体自体の発育を促す成長ホルモンの分泌にも悪影響を及ぼす」と指摘する。
夕方以降は水分の摂取を控え、塩分を控えめにすることや、尿を我慢する訓練、冷えを防ぐ対策なども大切だ。自分の意志に反して出てしまう夜尿症自体をしかるのも、“治す意欲”を失わせてマイナスに働く。
ただ、起きた時の尿量の計測を子ども自身にやらせているような場合、怠けるようだったら注意するのは悪くない。
薬物療法は、多量遺尿型では抗利尿ホルモンの液体点鼻吸入式が中心で、特にホルモン分泌不足で薄い尿が大量に出ている場合に効果が高い。一月末には扱いやすい点鼻スプレータイプの「デスモプレシン」(一般名・酢酸デスモプレシン)も承認され、協和発酵工業が初夏にも発売する。
多量遺尿型には抗うつ剤の一種、排尿機能未熟型には尿失禁治療薬も有効だが、小児への使用には注意を要する薬もある。生活指導や副作用のチェックを受けながら、治療を続けることが重要だ。
(熊本日日新聞2003年3月25日付夕刊) |
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