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インフルエンザの子ども 安易な解熱剤はダメ!

 インフルエンザが県内でも猛威をふるっていますが、インフルエンザや水痘(水ぼうそう)にかかっているか、疑いのある子どもに、アスピリン(鎮痛解熱剤)などを含むサリチル酸系医薬品を与えないよう、医療機関は注意を呼びかけています。あまり知られていませんが、重病を発症し、死亡するリスクが高まるためで、「内服薬、坐薬を問わず気をつけるように」と専門家は指摘しています。熊本県薬剤師会医薬情報センター(熊本市)に話を聞きました。(高本文明)

インフルエンザや水痘の子どもには
与えないよう注意する医薬品の成分
 アスピリン
 アスピリン・アスコルビン酸
 アスピリン・ダイアルミネート
 サリチル酸ナトリウム
 サザピリン
 サリチルアミド
 エテンザミド
(以上、サリチル酸系医薬品)
 ジクロフェナクナトリウム
 メフェナム酸
 ●重病発症、死亡の恐れも
 
 サリチル酸系医薬品を、インフルエンザや水痘の子どもに飲ませると、「ライ症候群」という病気にかかる危険性が高まることが指摘されています。ライ症候群は、脳の炎症や腫れ、急なけいれんなどを起こして死に至ることもある病気。発症はまれですが、全国で年間数人が亡くなっています。

 厚生労働省の調査で、アスピリンなどを含む解熱鎮痛剤が原因で発症するケースがあると考えられており、厚労省は1998年12月から、15歳未満のインフルエンザ、水痘の子どもには与えないよう求めています。

 日本小児科学会も2000年11月、インフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであればアセトアミノフェンが適切で、アスピリンなどの非ステロイド系消炎剤の使用は慎重にすべきだ、という見解を公表しています。

 ●「成人用かぜ薬」に気をつけて

 アスピリンなどを含むサリチル酸系医薬品は、市販の成人用のかぜ薬や解熱剤などに含まれ、子どもの解熱剤として成人用の薬を安易に使ったりすると危険。

 また、主に医師が医療用として処方するジクロフェナクトリウムやメフェナム酸も、インフルエンザ脳症の子どもの死亡リスクを高めるため、注意が必要です。

 ●病院から以前もらった薬にも注意を

 「特に市販薬に含まれるアスピリンやエテンザミドが入った解熱剤などは、自宅では飲ませないでください。自分で勝手に判断せず、きちんと診察を受けたり、薬剤師のアドバイスを受けることが大事です」と同センター薬剤師の松波裕子さん。

 アスピリンなどを含んだ市販薬に添付されている「使用上の注意」には、インフルエンザの子どもに使わないよう明記されていますが、家族が気づかず、飲ませてしまうこともあるため、よく注意書きを読むことが大切です。

 さらに、気をつけたいのが、病院や薬局から以前もらった薬。「家族に処方された薬はもちろん、子ども本人用のものであっても、別の受診時に処方されて使い残したものを使用することは避けてください」と同センターは呼びかけています。

 【注意すべき医薬品の成分】

 インフルエンザや水痘の子どもに与えないようにする医薬品の成分は、サリチル酸系医薬品に含まれるもの、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸。「飲み薬だけでなく、坐薬に含まれている成分もあり、注意してください」と同センター。

 サリチル酸系医薬品の成分として挙げられるのは、アスピリン、アスピリン・アスコルビン酸、アスピリン・ダイアルミネート、サリチル酸ナトリウム、サザピリン、サリチルアミド、エテンザミド。

 これらの成分が入った解熱剤は、インフルエンザや水痘の子どもには使わず、きちんと医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

熊本県薬剤師会医薬情報センター
               医薬品に関する相談・問い合わせに対応しています。
連絡先
 (電話)096(351)5333  ファクス096(274)0311
メール
  kpa-di@kumayaku.or.jp
受付時間
月〜土曜 8時30〜17時(日曜・祝日を除く)
熊本県薬剤師会ホームページ http://www.kumayaku.or.jp

 (くまにちコム「健康・医療」2006年2月2日付)
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