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VPD 子ども守るために知ってほしい 小児科医ら「啓発の会」
 「VPD」という言葉をご存じだろうか。「ワクチンで予防できる病気(Vaccine Preventable Diseases)」のことだ。日本では欧米に比べ、ワクチンを接種していれば防げたはずのVPDにかかり、後遺症に苦しんだり命を落としたりする子どもが多いという。

 こんな不幸なケースをなくそうと、小児科医の有志四人が四月下旬、VPDに関する啓発活動などを行う「『VPDを知って、子どもを守ろう。』の会」を設立した。

 「VPDは重大な病気だから苦労してワクチンが作られた。接種を受けずに健康と命を損なうことほどもったいないことはない」と、運営委員代表の薗部友良日赤医療センター小児科部長は会の設立を思い立った理由を説明。さらに「日本では接種できないワクチンもある。日本の制度は問題点が多い」と欧米との差を指摘する。

 日本では今、予防接種法に基づき親に接種努力義務があるBCG、三種混合、ポリオ、麻疹(ましん)・風疹(ふうしん)混合、日本脳炎の「定期接種」と、親の希望で受ける水痘、おたふくかぜ、インフルエンザなどの「任意接種」がある。

 同会が母親二百人に調査した結果、74%が「任意接種は必ずしも受けなくてよい」と考え、「定期接種も任意接種も必ずしも受けなくてよい」も4%いた。その原因を薗部さんは「VPDやワクチンの安全性について、正しい情報が保護者に届いていない」とみる。

 同会はホームページ(http://www.know-vpd.jp/)やパンフレット、講演会、イベントなどを通じ、保護者だけでなく医療や教育の関係者にも情報提供していく。また、賛同者に会への参加を呼びかけていく考えだ。

(熊本日日新聞2008年5月17日付朝刊)
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